学校再開! 非日常から日常へ戻るときの子どものサインを見逃さないで!
新型コロナウイルス感染症の拡大を防止するため、約3か月に亘り学校が臨時休校となっていましたが、6月から段階的に学校再開となります。
これからは、臨時休校期間以上に、家庭や学校での子どもたちの様子に配慮が必要になります。
日常から非日常の環境に追い遣られた子どもたちのストレスよりも、非日常から日常に戻ろうとしている子どもたちのストレスの方が心配です。
子どもの心は、大人が考える以上に敏感で、環境の変化に影響を受けやすく、それが積み重なると、様々な変化や反応として表れてくるのです。
そこで今日は、そんな子どもたちとの関わり方と、大人の責任について書いてみたいと思います。
子どもたちのストレスとサイン!
私たち大人が知らなければならないことは、環境の変化や非日常が継続したときに、心や身体に様々な変化が現れるのは自然なことで、それには個人差があるということです。
<ウイルスによる不安や恐怖からのストレス>
不確かな情報で、過度な不安や恐怖を抱えることがあります。一部の商品で買い占めが起きたように、大人でも落ち着いた行動ができなくなります。
正確な情報を得ることが大切です。テレビやメディアなどでの偏った情報を繰り返し見ることで、不安が高まる場合があるのです。
<経済的影響と生活変化からのストレス>
家族にとっての経済的な不安、子どもたちにとっての生活空間の閉塞感、その変化でイライラが募りやすくなります。
<起こるかもしれない行動の変化・サイン>
◆落ち着きがない、集中できない
◆ 妙にテンションが高い
◆攻撃的になる(けんかが増える)
◆親のそばから離れない、甘えが強く見られるようになる
◆外出を嫌がる
◆何度も手を洗う
<起こるかもしれない身体の反応・サイン>
◆眠れない・怖い夢を見る
◆頭痛・腹痛などの身体の不調
◆かゆみなどの皮膚症状
◆おねしょが始まる、あるいは増える
◆以前には見られなかったチックが出る、あるいは激しくなる
親御さまの子どもたちとの関わり方
◆「~だけど大丈夫だよ!」という安心感、安全感を十分に与えてあげてください
いつもと違う毎日なのだから、心に色々な変化が起こるのは当然のこと、そして、それは誰にでも起こる、と言うことを伝えてあげてください
些細なものでも、身体の症状を訴えているときには、あなたの共感が必要です
「いつもと違う感じがするんだね」「モヤモヤするんだね」と共感してあげてください
お子さんから一緒にいることを求められたり、一人で寝られないときには、そばに居て寄り添ってあげてください
◆いつもより大目にみてあげてください
大きな日常の変化ですから、いつもより大目に見てあげることも必要です。まずは、日常のちょっとしたことを褒めてあげたり、優しい言葉をかけてあげてください。
◆感染予防のためにできることを一緒にしてあげてください
手洗い・うがい、人の集まる場所へは、できるだけ行かない
家の中でもできる心と身体のケア
家やご家庭でもできる心と身体のケアの方法が有ります!
◆深呼吸やリラクゼーションをする
◆体内時計を整えたり、骨を強くしたりするために、日光を30 分ほど浴びる
◆友だちや親戚の人に手紙を書いたり、電話をしたりしてみる
◆間違い探しやクロスワードパズルなどに挑戦してみる
心のこと、身体のこと、不安なこと、生活のことなど、ご相談がある場合は、学校にご相談ください
◆スクールカウンセラー:発達面などこころの専門家
◆スクールソーシャルワーカー:生活面など福祉の専門家
教育相談センターでも、心理相談員による相談を受け付けています
◆加古川市教育相談センター:月~金曜日(祝日除く)9:00~17:00
◆電話番号:079-421-5484
親御さんが日常の変化に対応ができたとしても、子どもの心は大人が考える以上に敏感で、環境の変化に影響を受けやすい、と言うことを改めて認識していただき、
6月から始まる学校生活の再開も含め、日常で子どもたちが反応として表れてくる些細かもしれないサインを見逃さずケアしてあげて欲しいと思います。
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