西条の城山(さいじょうのじょやま)私の住む街「加古川」の紹介です
加古川市八幡町中西条、加古川の左岸を上流に向かうと、加古川大堰(かこがわおおぜき)のすぐ南側に、小高い山が見えてきます。
大きな古墳のようにも見えるのが「西条の城山(さいじょうのじょやま)」です。
城山の周辺に眺望を遮るものは無いので、加古川の対岸からも、緑に覆われた城山(じょやま)を望むことができます。
「城山」は、「しろやま」でもなく「じょうやま」でもなく「じょやま」と言います。
西条の城山の二つの登山ルート
城山には二つの登山ルートがあります。
一つは、城山の南側ら山頂へとまっすぐに伸びた愛宕神社の参道です。入口では、二体のお地蔵さんが迎えてくれます。石段は途中で途切れていますが、所々に残る縁石が参道の面影を残しています。
もう一つの登山ルートは、城山の東側より螺旋状に上っていく舗装された道路です。工事車両用に造られたものですが、ハイキングコースとしてよく利用されています。
春、ふもと近くでは、満開の桜が登山者の目を楽しませてくれます。山頂手前は南に開け、加古川や新神野団地の街並みや、遠くには水管橋も望めます。
西条の城山、頂上に建つ愛宕神社
頂上に建つ愛宕神社(あたごじんじゃ)。火伏の神様、迦具土大神(かぐつちのおおかみ)が祀られています。
本殿はコンクリートの建物に守られ左右の側壁には、イノシシに乗ったカラス天狗が描かれています。
毎年1月と7月に例祭が行なわれます。神事に臨んだ氏子たちは、地域の防火を願うとともに火の恵みに感謝します。
建武3年(1336年)、この城山に、柴鳳山、法雲禅寺(しおうざんほううんでんじ)というお寺が建てられていましたが、近世になって廃寺となったようです。
戦国時代には、播磨の守、赤松則村が築いた西条城があったとされています。江戸時代の地史、播磨鑑には、長さ140間、横幅100間、高さ84間の記述があります。
西条の城山、頂上からの眺望です
頂上の周囲は、深い木立に囲まれ、野鳥のさえずりが絶え間ない空間です。東端は、初日の出が拝めるようにと、地元の人たちが木々を伐採しています。
眼下には、ミニチュアの模型のような風景が広がります。
近くは、ゆったりとした加古川をまたぐ上荘橋と、その先には、JR加古川線の国包鉄橋、圃場整備された畑地が美しい直線を描いています。
視界を正面に移すと、三木市街地、さらに右方向には、明石海峡大橋に淡路島、神戸西神地区の高層ビルまで見渡すことができます。
西条の城山は、鉄道ファンにも人気スポットです
また、この場所は、真下を走る電車をカメラ収めようという、鉄道ファンにとっても格好のポイントになっています。
JR加古川線、厄神駅付近から城山へと線路がまっすぐに伸びています。線路沿いに立つと、電車が田園地帯から城山に吸い込まれるように見えます。
西条の城山は、地元の人々に愛される自然豊かはハイキングコースです。
マップ(西条の城山)
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