宮山農村公園(みやまのうそんこうえん)私の住む街「加古川」の紹介です
加古川市八幡町上西条、「西条八幡神社」の北側の小高い丘にあるのが「宮山農村公園(みやまのうそんこうえん)」です。のどかな田園風景が広がる上西条は、加古川市の中でも米の生産が多いところです。
「西条八幡神社」では、初夏の頃、米の豊作や無病息災を願って「虫送りの神事」が執り行われます。「宮山農村公園」は、農林水産省の農村総合整備モデル事業の一つとして、昭和63年に整備されました。
ホタテ貝の形をした前方後円墳「宮山大塚古墳」
「宮山農村公園」の丘の中央には、ホタテ貝の形をした前方後円墳「宮山大塚古墳(みやまおおつかこふん)」があります。
後円部の直径およそ40メートル、墳丘の高さはおよそ6メートル、この古墳は、5世紀後半に造られたと考えられています。
6世紀に入り、宮山大塚古墳の周囲に六基の円墳が造られました。宮山1号墳は、盛り土や石室が造られた当時の状態で残っています。3号墳から6号墳は、土が盛られ当時の状態に復元されています。
宮山遺跡(みやまいせき)
この公園の遺跡は、長きにわたる時代の遺跡が複合しています。「宮山遺跡(みやまいせき)」と呼ばれ、昭和43年に、加古川市の指定史跡になりました。
宮山大塚古墳の西側には、縄文時代後期の敷石住居跡などが発見されています。古代人の生活を知る手掛かりとして、貴重な資料となりました。
この宮山遺跡からは、古墳時代の須恵器(すえき)土師器(はじき)や平安末期から鎌倉時代にかけて、中国から伝わった白磁(はくじ)などが発見されました。
これらの出土品は、加古川総合文化センターで保管されています。
地元の人たちに守られている「宮山農村公園」
宮山農村公園は、地元の町村会の人々に守られています。この山を、満開の桜でいっぱいにしようと、植樹や保全活動が行なわれています。
広場から東に向かって見晴らしがよく、遠くには「宗佐の厄神さん」が見えます。春には桜が咲き、花見を楽しむ人々を見かけます。
広場の東側には、遊具が設置され、子どもたちの遊び場になっています。
マップ(宮山農村公園)
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