教信寺の野口大念仏会「野口のねんぶったん」は9月13日(金)から15日(日)です
平安時代前期の僧、教信上人(きょうしんしょうにん)
その遺徳を偲ぶ法要が「野口大念仏会(のぐちだいねんぶつえ)」です。
野口大念仏会は、教信上人の命日の9月15日まで3日間(9月13日から15日)にわたり行われ、境内には夜店が並び、13日と14日には播州音頭踊りが奉納されます。
秋の念仏会は、「野口のねんぶったん」と親しまれ、教信上人に倣って念仏する法要や念仏踊りが行なわれ、大変な賑わいを見せます。
教信上人1154回忌祥月命日、法要・絵解き・講談・塔婆回向・段文音頭奉納のご案内
◆野口大念仏会:令和元年9月13日(金)~15日(日)
◆9月13日(金)午前~9月15日(日)正午まで
秘仏「教信上人頭像」ご開帳
◆9月14日(土)15:00頃~(満堂)20:00頃~(空席有り)
旭堂南海師の講談「教信上人の念佛と野口左助の後世に残した礎」
◆9月14日(金)16:00頃
「二幅の教信上人一代記絵解き説法」(団体申込は年番・法泉院へ079-422-7189)
・「絵解き」は随時有ります
・DVDビデオ上映「楽劇教信沙彌の生涯」子供向け紙芝居「教信上人」は、子供が集まり次第随時有ります
◆9月13日(金)14日(土)両日
夕刻より境内で播州音頭「教信沙彌物語」奉舞、他・盆踊り
・音頭歌手「晴香うらら」さん来演
教信上人(きょうしんしょうにん)
教信上人は、天応元年(781)奈良に生まれ、興福寺で学んだ後、16歳の時に諸国を行脚し、40年余りの後、賀古の駅(かこのうまや)にたどり着き庵を結びました。
加古川での教信上人の活動は、ひらすらに念仏を唱えながら、街道を行く旅人の手助けをするというもので、東は明石から西は阿弥陀宿(現高砂市阿弥陀町)まで荷物を運んだと言われています。
また、教信寺の南に広がる「駅ケ池(うまがいけ)」も教信が地元の人々と掘った池だと言われています。
貞観8年(866年)、自らの最期を悟った教信上人は、妻と子に「遺骸は庵の側に捨てて鳥獣に施して欲しい」と言い残して亡くなりました。
同じ時、摂津国勝尾寺(現大阪府箕面市)の僧「勝如」の夢に教信上人が現れ、自らの死を告げたそうです。これが、現在教信寺伝わる「教信頭部像」だと言われています。
教信上人は、「一遍」や「親鸞」にも先達として仰がれ、とくに一遍は、諸国を巡るたびの途中、教信寺で一泊して「念仏踊り」を興行し、これが現在の「播州音頭」の起源であると言われています。
教信寺(きょうしんじ)
教信寺(きょうしんじ)は、天台宗の寺院で、本尊は阿弥陀如来です。
平安時代前期の僧、沙弥教信がこの野口に庵をつくりました。
教信上人が庶民仏教の普及に努めた庵跡に建てたのが「教信寺」です。
境内の左手奥に教信上人廟があり、春には、満開の桜が境内を彩ります。
念仏による庶民仏教の普及に努めた教信上人。
その思いは、今日も絶えることなく、5月と9月に行われる「野口念仏大法要」として続いています。
マップ(教信寺)
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