9月22日は「秋分の日」です! 真西に沈む夕日に向かって祈ってみる!
令和2年(2020年)の秋の「お彼岸」は9月22日(火)です。
そう「秋分の日」です。
お彼岸は春と秋のあわせて年に2回やってきます。
その頃になると供養のための品々がスーパーなどでもよく見かけるので、ごく自然とご先祖様のことを思い出します。
お彼岸は、日本の良い風習の一つではないでしょうか。
そこで今日は、「そもそも、お彼岸にはどのような行事なのか?」について書いてみたいと思います。
ちなみに、お彼岸の中日に、真西に沈む夕陽に向かって祈りを捧げると、煩悩を払い、大きな功徳が頂けるそうです。
筆:加古川の不動産売買専門店、未来家不動産株式会社 代表取締役 清 水 浩 治
お彼岸の期間はいつからいつまで?
お彼岸は、3月の「春分の日」 と、
9月の「秋分の日」 の前後3日間を合わせた7日間で、
それぞれの初日を「彼岸の入り」 、
終わりの日を「彼岸明け」 と言い、
春分の日と秋分の日 を 「彼岸の中日」 と言います。
お彼岸の期間は、その年ごとに変わります
春と秋それぞれ、月の中旬過ぎが一般的で、太陽が真東から昇って真西に沈む日になり、春は3月21日頃、秋は9月23日頃が目安となるのですが、なぜ、21日頃、23日頃となるのでしょうか?
実は、1年は365日ではなくて、365日+約6時間なので、毎年少しずれが生じるからだそうです。
毎年、国立天文台が官報で公表した日が、「春分」「秋分」となり、それぞれが「彼岸の中日」になるわけです。
お彼岸の時期には季節が変わりお墓参りがしやすい安定した気候になるのも特徴ですね。
お彼岸の本来の意味とは?
「彼岸(ひがん)」は、煩悩を脱した悟りの境地のことで、三途の川をはさんだ、私たちの世界「此岸(しがん)」 の向こう側(仏様世界)という意味だそうです。
彼岸は「パーラミター、波羅蜜(はらみつ)」という梵語(ぼんご)の漢音写で「到彼岸(とうひがん)」と訳されています。
もう少し分かりやすく言うと「到達する」「完成する」「成就する」と言う意味合いになるそうです。
「此の迷いの岸である現実の世界から、彼の悟りの岸である仏の世界へ到達する」という意味でもあります。
そして、お彼岸には「悟り」をひらくための「仏道修行の期間」という意味合いもあり、普段、仏道修行をしていない人たちも、彼岸の期間中は、西の太陽に祈りを捧げ、煩悩を払っていたそうです。
現在でも彼岸会や法要を行う寺院は多く、先祖を供養しお墓参りをします。
国民祝日に関する法律では、
・春分の日=「自然をたたえ、生物を慈しむ日」
・秋分の日=「先祖を敬い、亡くなった人を忍ぶ」 とあります。
お彼岸で西の太陽に向かって拝むのはなぜでしょう?
「秋分の日」と「春分の日」の中日は、太陽が真東から昇って真西沈む日です。
彼岸の中日に夕日を拝むのは、
西にある浄土(彼岸)に向かって拝むことになると言われていますので、
この行いには功徳があると言われています。
彼岸は西、此岸は東にあると言われています。
そして、彼岸の中日には、太陽が真東から昇って、真西に沈むことから、
彼岸(極楽浄土、あの世)と、此岸(この世)が一番近くになり、
通じやすくなると考えられていることから、
先祖供養やお墓参りをするようになったそうです。
「暑さ寒さも彼岸まで」と言われているように、お彼岸が近づくと最も過ごしやすい季節になりますね。
秋分の日に食べる「おはぎ」
秋分の日には「おはぎ」を食べます。
これは、「おはぎ」に使われている「小豆の赤色」には、災難から身を守る効果があると言われていて、邪気を払う信仰と、先祖供養が結びついて、江戸時代に庶民の間で始まった習慣だそうです。
ところで、秋分の日に食べる「おはぎ」とよく似たもので、春分の日に食べる「ぼた餅」があるますが、この二つは、ほぼ同じ食べものなのです。
漢字では「お萩」「牡丹餅」と書きます。
秋分に供えるのが、秋に咲く萩に見立てた「おはぎ」で
春分に供えるのが、春に咲く牡丹に見立てた「ぼた餅」と言うことです。
ご先祖様の供養をしながら、ゆっくりとした時間を
秋分の日や春分の日に、
何故、お墓参りをするのか、
何故、ぼた餅やおはぎを食べるのか、
ちゃんと理由が有るのですね。
その季節に咲く花に見立てて呼び方を変えていて、日本人が季節を大切に感じていることが分かります。
秋分の日には、お墓参りをして、ぼた餅を食べて、先祖の供養をしながら、ゆっくりとした時間を過ごしてください。
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