見ることが少なくなった和室の「床の間」意外と知らないその役割と歴史的な背景!
先日、物件をご案内した私と同年代のお客様との会話です。
「最近の一戸建ては和室がない家も多く、和室が有っても「床の間」を見かけることが少なくなりましたね」
昔と比べて、和室や床の間が作られなくなったのは、その役割や必要性を感じにくくなったためだと思います。
そこで今日は、「意外と知らない和室にある「床の間」の役割と歴史的な背景!」について書いてみたいと思います。
筆、新築一戸建て購入応援「仲介手数料・無料・0円・ゼロ・サービス」の加古川の不動産売買専門会社、未来家不動産(株)みらいえふどうさん代表、清水 浩治
床の間とは? お客様をもてなす神聖な場所
「床の間」は和室の象徴として重要な役割を果たしてきました。
畳の部屋である和室、正式には座敷と言うのですが、「床の間」は座敷飾りのひとつで、正式には「床(とこ)」と言います。
床は少し高くなっていて、掛け軸や絵画を掛けたり、花や置物、骨董品や美術品などを飾り、お客様をもてなす神聖な場所とされていました。
部屋の奥にある床の間付近を「上座」、出入口付近を「下座」とし、上座には身分の高い人やお客様を迎えていました。
また「床の間」には「とこしえ(永久)」という意味が込められていて家の繁栄を象徴する存在でもあったのです。
歴史的な座敷(和室)と床の間の様式とは?
座敷(和室)の歴史は時代とともに変化し、大きく3つに分けることができます。
1.寝殿造/
平安時代の貴族が住んだ屋敷の様式で、自然との調和を重視した、上品さや繊細さが特徴です。中央に「寝殿」と呼ばれる屋敷の主人が居住する「主殿」があり、各部屋は長い廊下で囲われ、屏風やすだれで仕切られていました。
2.書院造/
室町時代から江戸時代の初めに成立した様式で、書院とは書斎のことです。書院造は「武家造り」とも呼ばれて、武士にとって大切な「書院」を建物全体の中心に、襖や障子などで間仕切られていました。
床の間も書院造りから生まれたと言われています。
3.数寄屋造り/
安土桃山時代に生まれ、江戸時代以降に茶室から住宅様式として広がり職人の技術が表現されています。千利休が確立した簡素で質素な茶室の意匠を取り入れた、書院造りと比べると質素で自由かつ洗練された印象があります。
床の間(床)の歴史とは?
床の間(床)の起源については、
僧侶が家に仏像を置くための場所として造られた、
身分の高い人が座るための場所として一段高い場所を設けた、
などの諸説がありますが、今でも正確なことは分かっていないようです。
歴史的には、
「寝殿造」から「書院造」に建築様式が変わっていくなかで「床の間」が設けられるようになり、特に千利休に代表される茶の湯文化では「床の間」は大きな役割を果たしています。
茶室に設けられた「床の間」に、季節の花や掛け軸、茶道具などを飾り、お客様をもてなす場所として活用されていたのです。
江戸時代以降の「数寄屋造」では、一般庶民の家でも、お客様を招くために床の間が造られるようになり、
明治時代以降では、一般家庭にも「床の間」を造ることが当たり前になり、今につながっています。
まとめてみました!
現代の和室には「床の間」はもちろん、「鴨井(かもい)」や「欄間(らんま)」も見る機会が少なくなりましたが、日本の座敷(和室)には、伝統的で歴史的な思いが多く籠められてきました。
昔と比べて「床の間」が造られなくなったのは、床の間の役割や必要性を感じにくくなっていることと、和室自体がいらないものとして位置づけられているからだと思います。
これは、私の勝手な思いですが、
必要性が低いと思われている「床の間」ですが、畳だけ敷かれた床の間の無い和室だと殺風景に感じることもあります。
もし、せっかく和室をつくるのであれば現代風に「床の間」も設けて、季節の花を生け、掛け軸や陶器を飾り、風情を感じてみるのも良いのではないでしょうか。
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