五社宮 野口神社(ごしゃのみやのぐちじんじゃ)私の住む街「加古川」の紹介です
加古川市野口町野口、国道2号線、野口の交差点を北に入った旧山陽道沿いに「五社宮野口神社(ごしゃのみやのぐちじんじゃ)」はあります。
古代、加古川市の中心部には、旧山陽道が通っていました。
住宅地の中にある大きな石の鳥居が「五社宮 野口神社」の「一の鳥居」です。その北側に少し離れて「二の鳥居」があり、それをくぐると「隋神門」に続きます。
五つの神を祀っているので「五社宮(ごしゃのみや)」
「隋神門」をくぐると玉垣に囲まれた境内に入ります。
境内は広く、周りにそびえ立つ大木によって外界から遮断され神聖な雰囲気が漂います。
この神社は、およそ350年前に創建されたと言われています。
主祭神、大山咋命(オオヤマクイノカミ 日吉大神 ひえのおおかみ)をはじめ、配祀神、品陀別命(ホンダワケノミコト 八幡大神)、須佐之男命(スサノオノミコト 八坂大神)、速玉男命(ハヤタマノオノミコト 熊野大神)、天伊佐々比古命(アメノイササヒコノミコト 日岡大神)の五つの神を祀っているので「五社宮(ごしゃのみや)」と言います。
日吉大神は「比叡山延暦寺」の守護神
当初は、山王五社宮(さんのうごしゃのみや)と呼ばれていましたが、明治に入り「五社宮野口神社(ごしゃのみやのぐちじんじゃ)」と呼ばれるようになりました。
日吉大神は「比叡山延暦寺」の守護神である日吉大社(ひえのおおかみ)から分霊を迎えました。そのため、比叡山を本山とする「教信寺」とは深いつながりがありました。
本殿は、平成8年に改築され、五社宮野口神社と書かれた扁額が上がり、荘厳な佇まいを見せています。
野口廃寺の発掘調査
平成6年から平成7年にかけて、本殿の裏で野口廃寺の発掘調査が行われました。出土した瓦から8世紀初めから9世紀後半ごろまで、ここに大きな寺院があったことが分かりました。
加古川市には、野口町から平岡町にかけて、五社宮野口神社の分社が多く点在しています。寺田池のほとりや喜瀬川の川辺に小さな社があり、それらは五社宮の分社です。
7月には毎年恒例の夏祭り、大祓い祭が行なわれます。
ここ五社宮野口神社では、7月に毎年恒例の夏祭り、大祓い祭が行なわれます。
これは、350年前から続く伝統行事で、人形の紙に名前を書いて、身に付いた罪や穢れ(けがれ)を拭う夏越し(なごし)の神事です。
湯立ての湯をかけてもらうと身が清められ、福を招くと言われています。大祓いの言葉を禰宜(ねぎ)とともに一斉に唱え、茅の輪を八の字にくぐります。
厳しくなる暑さに負けず、健やかに過ごせるようにと、人々は願いを込めます。
マップ(五社宮 野口神社)
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