国包の鉄橋(くにかねのてっきょう)私の住む街「加古川」の紹介です
加古川市上荘町国包(かみそうちょうくにかね)に、「国包の鉄橋(くにかねのてっきょう)」はあるます。
JR加古川線の「厄神駅」から「市場駅」の間の一級河川加古川にかかる鉄橋を、エメラルドグリーンの電車が、ゆっくりと渡って行きます。
中央のトラス部分は大正2年(1913年)に竣工、桁部分は明治38年(1905年)に製造され、播州鉄道開通時に架けられた歴史ある鉄橋です。
歴史を誇り親しまれている「国包の鉄橋」の正式名称は「JR西日本加古川線第2加古川橋梁」と言います。
「国包の鉄橋」その手前のカーブ
加古川市上荘町国包の「厄神駅」を出発した下り電車が、加古川手前で左にカーブを描きながら鉄橋へ向かいます。
「国包の鉄橋」の正式名称は、「JR西日本加古川線第2加古川橋梁」といい、エメラルドグリーンの電車は独特の音を響かせて鉄橋を渡ります。
播州鉄道から播但鉄道、そしてJRへ
現在「加古川駅」と丹波市の「谷川駅」をつなぐ、48.5キロメートルの「JR加古川線」は、「播州鉄道」として大正2年4月「加古川町駅」と「国包駅」、現在の「厄神駅」の間に開通したのが始まりです。
「谷川駅」まで延伸され現在の路線になったのは大正13年のことです。「播但鉄道」への譲渡を経て国有化され「加古川線」となったのは昭和18年でした。
そして、現在のJRにつながります。
阪神淡路大震災の経験から、東海道本線と山陽本線の迂回路としての機能強化のため、平成16年末に全線が電化されました。
加古川線で最も長い橋「国包の鉄橋」
「国包の鉄橋」は、「厄神駅」と小野市の「市場駅」の間にあります。
長さは、333メートル、加古川線で最も長い鉄橋です。
レンガ造りの橋台や橋脚に据えられた桁部分には、明治後期に製造された古いものもあるそうです。
橋の中央部分、三角形のトラス
遠くからも鉄橋とわかる橋の中央部の、およそ68メートルの部分だけは、トラスと呼ばれる三角形をつないだ構造になっています。
このトラス部分は、昭和61年頃に架設されました。
集中豪雨の被害を受け、山陽本線で使われていたものに取り替えられたそうです。
橋脚もコンクリートでどっしりとしているこの橋は、土木学会鋼構造委員会が調査した歴史的鋼橋にあげられています。
およそ100年にわたり輸送を支え、歴史を感じさせてくれる「国包の鉄橋」。
ここを渡るローカル線の旅もお勧めです。
マップ(国包の鉄橋)
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