日光山常楽寺(にっこうさんじょうらくじ)私の住む街「加古川」の紹介です
加古川市上荘町井ノ口、漕艇センターの北に、石造品が数多く残るお寺があります。
「日光山常楽寺(にっこうさんじょうらくじ)」です。
参道の右手に、このあたりから見つかった石造物がいくつか集められています。
永徳2年(1382年)の銘が入った「町石笠塔婆(ちょうせきかさとうば)」という石造物には、阿弥陀坐像と、日光寺から一町の距離であることが刻まれています。
この日光寺というのが「日光山常楽寺」のことだと言われています。
「日光山常楽寺」は「日光のお薬師さん」として信仰を集めています
日光山常楽寺は、真言宗の寺院です。
本堂には本尊の「薬師如来」が祀られていて、病苦を除き、からだの健康と心の安らぎを与えてくれるご利益があるので、「日光のお薬師さん」として信仰を集め親しまれています。
寺の歴史は古く、大化5年(649年)、法道仙人の開基と言われています。
伏見天皇から、永仁2年(1294年)に日光山の山号を受け、たくさんの修行僧をかかえる大寺院となりました。
しかし、天正年間、秀吉の三木城攻めのとき、堂塔伽藍すべてを焼失してしまいます。その後、江戸時代に入って、姫路城主「池田輝政」や「徳川家光」からの支援を受け、延宝6年(1678年)に再建されました。
弘法大師が祀られいる「大師堂」そして「九重塔、三重石塔、五輪塔」
境内には、石塔など数多くの石造品が残されています。
本堂の東側には、九重塔(くじゅうのとう)があります。この塔は、花崗岩で造られた鎌倉時代の多層塔で、兵庫県指定文化財になっています。美しく積み上げられた石造物からは先人たちの石造加工の優れた技術がうかがえます。
境内から西に向かう参道には、三重石塔(さんじゅうのせきとう)があります。斜面に建てられたこの塔は、鎌倉時代末期のものとされています。
さらに進むと、護摩堂跡に建てられた「大師堂」が見えてきます。真言宗の開祖「弘法大師」が祀られています。
大師堂の前の石造品が集められた中に「五輪塔」があります。高さ、146センチメートル、室町時代のものとされ、この地域で産出される凝灰岩で造られています。
播磨八薬師霊場の第二番の札所「日光常楽寺」
日光常楽寺は「播磨八薬師霊場の第二番の札所」として、近隣だけではく、遠方から参拝者も増えています。毎年、春には、みやまつつじが咲き誇り、参道や境内を赤紫色に染めます。
また、裏山には、約30分で巡礼できる「ミニ四国霊場八十八ヵ所」があり、多くの参拝者が訪れます。
のどかな田園に囲まれた自然豊かな、つつじのお寺「日光山常楽寺」を訪れてみてください。
マップ(日光山常楽寺 )
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