不動産(ご自宅)の売却を検討中なら知っていて欲しい実際に起こった売却の失敗事例
最近では、フリマアプリなどで、物を売るという経験を持つ人は多いかもしれませんが、不動産を売却するという機会は、多くはないでしょう。
それだけに不安ばかりが先走り、慎重になってしまうのも当然です。
今回は、実際に起こった『失敗事例』と『成功事例』を知っていただき、あなたの売却活動に役立てばと思っています。
今日は『実際に起こった売却の失敗事例』を2つご紹介します。
判断を間違えると、大きな損失へとつながります!
今では、ネットや情報誌である程度の知識は持てますが、実際に経験してみなければ分からない意外な落とし穴も存在します。
不動産会社の選び方から、価格の設定、リフォームの必要性など、確かに不動産売却には大きな判断と決断が迫られます。
これらの判断を間違えると、大きな損失へとつながることも珍しくないのです。
査定価格が一番高かった不動産会社と媒介契約を結んでしまった『G様』
ご自宅の売却を決めたG様。
数社に無料査定を依頼したところ、どこの不動産会社も2,000万円前後の査定価格だったのに対し、F社だけ2,700万円という査定価格を提示してきました。
そこでG様は、このF社と専属専任媒介契約を締結しました。
しかし3か月経過しても、内覧すらありません。「早く売却したい』とF社に伝えると、値下げを提案してきました。
その後も、理由をつけて、繰り返し販売価格を下げられ、1年後にようやく1,950万円で売却することになりました。
相場価格を大きく上回る査定価格には要注意です
想い出や思い入れのある住まいは、できる限り高く買って欲しいと願うのは当然でしょう。しかし不動産には相場という価格があります。
この相場価格とかけ離れた高額で売却することはできません。できもしないのに、高額な査定価格を提示してくる不動産会社には要注意です。
G様への査定価格は、専属専任媒介契約が欲しいために、あえて高く提示したものでした。
不動産会社に対しては、査定価格にかかわらず、その価格を算出した根拠や、今後どのような販売活動を行うのか、などを確認し、少しでも不安に感じたら、その会社との媒介契約は締結しない方が良いでしょう。
判断と決断を間違えてしまった『E様』
買い換え計画で、新居の頭金にするために、どうしても、マイホームを3,000万円で売却したいE様。
不動産会社からは、その金額での売却は難しいと言われていました。
しかし、売却活動を始めてすぐに、2,800万円で購入したいと言う買主様が現れたのです。
その価格に気を良くしたE様は、もう少し活動を続ければ3,000万円でも売れると判断し、その申し出を断る決断をしました。
しかし、半年経っても購入希望者は現れません。結局、8か月後に、ようやく2,400万円で売却。
当然のことながら、その価格では資金計画は成り立たず、当初の買い換え先は諦めることになり、自宅の引渡しに合わせて賃貸住宅に引っ越すことになりました。
時間をかければ、高く売れるものではありません!
不動産は、早く高く売ることは難しいのです。また、時間をかけたからと言って、高く売れるというものでもありません。
やはり、不動産には相場と言うものがあり、相場を大きく上回る金額で売却することは、とうてい出来ないのです。
時間をかければかけるほど、税金の負担や減価償却、地価の変動などといったリスクも大きくなり、なにより市場での売れ残り感(売れない不動産のイメージ)が大きくなるのです。
不動産の売却は、タイミングが重要になります。売却できるときに売却しないと、後々、大きな損失を被ることになりかねないのです。
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