クリスマスとサンタクロースは、全く関係が無いって知っていました?!
12月、今年最後の最大イベント「クリスマス」
子ども大人も、なんだかウキウキするお祭りですね。
そして、そこにはサンタクロースが必ずと言っていいほど登場します!
でも、クリスマスとサンタクロースって、全く関係が無いって知っていました?!
子供たちの夢を壊してしまいそうで、このブログに書くのはちょっと躊躇したのですが、ちょっとして「ウンチク」として読んでみてください。
サンタクロースの由来とクリスマスとの関係についてです。
サンタクロースの始まり
サンタクロースは、19世紀にドイツの画家が、赤い服を着た長い白ひげを生やしたイメージを描いたことが始まりだそうです。
その後、サンタクロースのモデルとなったのが、4世紀の東ローマ帝国の教会司教であった「聖ニコラウス」だと言わています。
「聖ニコラウス」が、オランダなまりの英語になって
「サン・ニコラース」から「サンクト・クラウス」に変わっていき
「サンタクロース」と呼ばれるようになりました。
ばんざーいぃ! ばんざーいぃ! ばんざーいぃ! って感じですね。
ちなみに、クリスマスに夜に、枕元に靴下を吊るしておくと、朝起きたら、靴下の中にプレゼントが入っているという話がありますが、この話には、聖ニコラウスが登場します。
聖ニコラウスが、お嫁に行きたいけど、家庭が貧しいため嫁げない娘のために、その家の煙突から金貨を投げ入れてあげました。
その娘は、聖ニコラウスの金貨のおかげで無事に結婚することができたそうです。
実は、聖ニコラウスが投げ入れた金貨が煙突の中を通り、暖炉の近くに吊るしてあった靴下の中に入っていたことから、靴下にクリスマスプレゼントが入いるという風習になったそうです。
また、アメリカの飲料メーカーであるコカ・コーラ社が、自社の広告に赤い服を着た長い白ひげを生やしたサンタクロースを使用したことで、そのイメージが世界中へ一気に広がったのです。
12月6日の「聖ニコラウスの日」
12月6日は「聖ニコラウスの日」です。
前日に、長靴(ブーツ)を磨いておくと、次の日に中にプレゼントが入っているという。
聖ニコラウスは、トルコの聖人で、大変慈悲の心が深く、多くの人に慕われ、沢山の逸話が有る人物です。
ドイツには、クリスマスにプレゼントをすると言う風習は無くて、12月6日に、ニコラウスがプレゼントを持ってやってくるそうです。
聖ニコラウスは司教だったので、司教帽をかぶり、司教杖と金色の本を持っていて、そこには全ての子供の一年間の様子が書いてあります。
クネヒト・ルプレヒトという従者とともにやってきて、良い子にはお菓子をプレゼントして、悪い子には、黒い衣装を着たルプレヒトが、モミの小枝の鞭で打ち、袋に入れて連れて帰るそうです。
ドイツには、サンタクロースはいません!
実は、キリスト教やキリストの誕生に、「聖ニコラウス(サンタクロース)」は出てきません!
キリスト教とサンタクロースは、全く関係が無いのです。
サンタクロースは、「聖ニコラウス」という聖人がモデルであり、名前の由来となっています。
聖ニコラウスは司教ですので、キリスト教に関係する人物ですし、クリスマスはキリストの生誕祭ですので、キリスト教に関係することはご存知の通りです。
しかし、その後、宗教改革が行われ、聖人崇敬が廃止され、聖ニコラウス崇敬も否定され、祝うのはイエス・キリスト誕生祭である12月25日となったのです。
でも子供がプレゼントをもらえなくなるのは可哀想なので、クリスマスにプレゼントをもらえるようになったのです。
ただ、聖ニコラウスはプレゼントを持ってくることはありませせん。そこで代わってプレゼント持ってくるのが、新たに作られたキャラクターで、クリスト・キント(天使のような姿で描かれているものが多い)になりました。
ですから、ドイツではプレゼントを持ってくるのは、聖ニコラウスかクリスト・キントでサンタクロースはいないのです。
アメリカのサンタクロースのモデルは「聖ニコラウス」
サンタクロースは、アメリカに伝わった「聖ニコラウスの伝説」がモデルでできたキャラくたーです。
赤い服を着た長い白ひげを生やした今のサンタクロースをつくったのは、コカ・コーラ社です。
コカ・コーラのイメージカラーである「赤」色の服を着せたサンタクロースの姿を広告として多用したことで、「サンタクロースは赤」のイメージが定着しました。
その後、アメリカからヨーロッパに逆輸入され、その姿が定着していったそうです。
クリスマスの由来 12月25日はキリストの誕生日ではありません!
クリスマスは、一般的にイエス・キリストの誕生を祝うためのお祭りだと思われている方が多いと思います。
実は、聖書の内容によるとイエス・キリストの誕生日は10月1日か2日が有力だという説や、9月15日だという説もあり、明確にはなっていません。
クリスマスが12月25日になったのには、
古代ローマ時代の「冬至の祭り(太陽の祭り)」が関係しています!
「冬至の祭り」とは、日照時間が長くなる夏至と、日照時間が短くなる冬至を、無事に過ぎることは特別だったので、その日を「太陽の復活」としてお祝いしたそうです。
当時は、神として太陽を崇拝する「太陽信仰」が盛んで、教会でも「正義の太陽」である「キリストの誕生の日」として「冬至の祭り」を祝うようになり、
「冬至の祭」が「イエス・キリストの誕生を祝う日」・・・「誕生祭」としてお祝いされるようになったそうです。
もちろん、この誕生祭にも、サンタクロースの姿は無いのです。
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