新型コロナウイルス感染症の「軽症」を甘く見ないでください!軽症、重症、重篤の違い?
新型コロナウイルス感染の「軽症」を甘く見ないで欲しいのです!
安倍総理が「緊急事態宣言」を発令しましたが、
国と対象の都道府県との認識の相違もあり、
先の見えない状況が日々が続くことに不安があります。
連日の新型コロナウイルスの報道の中に、
自粛行動に反発している人の映像を目にすることがあり、
感染したら感染したときのこと
感染して死んでも自己責任
感染しても8割が「軽症」だから
と言う無責任な言葉も耳にします。
そこで今日は、「軽症」を甘く見て欲しくないので、
気になったことを書かせていただきます。
「重症」と「軽症」の違い
気になるのが、症状の程度がどのよに分類されているのか?です。
調べてみたら消防庁の「令和元年版 救急救助の現況、救急編」を見つけました。
引用します。
傷病程度とは、初診時における医師の診断に基づき、
次の5種類に分類されています
1.死亡
初診時において死亡が確認されたもの
2.重症(長期入院)
傷病程度が3週間以上の入院加療を必要とするもの
3. 中等症(入院診療)
傷病程度が重症または軽症以外のもの
4.軽症(外来診療)
傷病程度が入院加療を必要としないもの
5.その他
医師の診断がないもの及び傷病程度が判明しないもの
並びにその他の場所に搬送したもの
なお、傷病程度は入院加療の必要程度を基準に区分しているため、軽症の中には早期に病院での治療が必要だったものや、通院による治療が必要だったものも含まれる
症状の診断基準は「入院の可否」
怪我や病気で救急搬送されると
医師が診断することで、その症状を
「死亡」「重症」「中等症」「軽症」「その他」の5つに分類しますが、
その線引の大きな判断基準は「入院が必要かどうか」です。
日常生活で風邪やインフルエンザで入院することは、ほとんどないでしょう。
しかし、ひどい風邪やインフルエンザにかかったときの状態を思い出してください。
高熱や悪寒に襲われ、節節が痛み、頭痛や咳などの症状に苦しめられ
はうようにして病院に行って点滴を受けて帰宅。
とても辛い思いをしても、入院はしないので
この症状は「軽症」の扱いになるのです。
新型コロナウイルス感染症は「軽症」でも症状は軽くない!
新型コロナウイルスの場合は、
まだ治療法が確立していないので「軽症」でも入院の措置がとられますが
「軽症」という言葉の響きだけで「軽い症状」と思ってはダメです。
厚生労働省が提示している
新型コロナウイルス感染が疑われる症状が次の2点です
1.風邪の症状や37.5度以上の発熱が4日以上続く場合
(解熱剤を飲み続けなければならないときを含みます)
2. 強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある場合
想像するだけで、苦しくて辛くて感染したくない症状です。
実際に感染した人の話が報道されていますが、
高熱や呼吸の苦しさ、強いだるさ(倦怠感)を伴い
その症状が1週間も続くのです。
それでも、この症状は「軽症」です。
恐ろしいウイルスです。
そのことを再認識し、無責任な考えは捨てて
感染拡大予防に努めて欲しいと思います。
「重篤」とは? 気になるので調べてみました
「死亡」「重症」「中等症」「軽症」「その他」の5つに分類には
「重篤」は含まれていませんが、
これは「非常に症状が重く生命に危険が及ぶ状態」として使われている言葉です。
位置付けとしては、
治療をしなければ死んでしまうのですから
「重篤」は「重症」のさらに上になるでしょう。
「重篤」に似た「危篤」という言葉もありますが、
これは「今にも息を引き取りそうな状態」のときに使われる言葉です。
「重篤」と「危篤」の違いは、
医師の判断で回復の見込みがあれば「重篤」
回復の見込みがなければ「危篤」ということです。
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