PCR検査について調べてみました!新型コロナウイルスで検査件数が増えなかった理由
新型コロナウイルスに関する緊急事態宣言が39県で解除され、事業者への休業要請も緩和され始めています。
緊急事態宣言を解除した基準に、感染状況、医療提供体制、PCR検査などの監視体制が挙げら「10万人当たり0.5人程度以下」などを目安にしたそうですが、
そもそもPCR検査がどのような検査なのか、良く分からないので調べてみました。
PCR検査とは、どんな検査なのでしょうか?
PCR検査の「PCR」とは、
polymerase chain reaction(ポリメラーゼ連鎖反応)の略語で、ポリメラーゼとは「DNA」や「RNA」と言うウイルスの遺伝子を構成する一部だそうです。
PCR検査の検査方法は、特殊な液体に検体を入れてウイルス遺伝子の特徴的な一部分を切り取り連鎖反応で増幅させる検査だそうです。
採取した検体を特殊な液体につけて、ウイルス特有の一部分を見つけ出して、その部分を切り取り増幅させることで、新型コロナウイルスがいるかどうかが判定できるそうです。
けっこう手間のかかる検査のように感じます。
PCR検査で行われている検査には、ヒロパピローマウイルス(子宮頸癌の原因ウイルス)クラミジア(性病の一種)淋菌(性病の一種)などがあるそうです。
PCR検査の検査結果は正確なのでしょうか?
新型コロナウイルスのPCR検査の
陽性率は70%と言われております。
陽性率とは、感染している人を調べた場合、陽性と診断される確率のことです。
言い換えると、
感染していても、30%の人は陰性の結果が出て見過ごされてしまうのです。
次に、陰性率は99%ほどと言われております。
陰性率とは、感染していない人を調べた場合、陰性と診断される確率のことです。
言い換えると、
感染していなくても、1%の人は陽性と誤った結果が出てしまうのです。
これがPCR検査の限界だそうです。
この限界のことを知らない人は多いのではないでしょうか?
そして、検査を受ける場合は、
この限界のことを知った上で検査を受ける必要があると思います。
なぜPCR検査数が増えなかったのでしょう?
例えば、日本人の人口1億人をPCR検査を調べたとします。
5月13日時点でのPCR検査数が223,667件、陽性者数が16,024人です。
まず、陰性率は99%ですから、
1億人が感染していないと仮定しても
1%である100万人が感染していないのに陽性と診断を受けることになります。
次に、感染している人を人口の0.1%と仮定して10万人とします。
陽性率は70%ですから、10万人の30%、3万人が
感染しているのに陰性と診断を受ける可能性があるのです。
感染していないのに陽性と診断された100万人は病院への入院やホテル待機になりますが、全国の病床数は5月1日時点で約14,000数です。これにホテルの約16,000部屋を合わせても到底足りなくなります。
日本人全員がPCR検査を受けるのは、かなり難しいように思いますが、その100分の1の100万人が検査を受けたとしても、1万人が治療を受けなくてもいいのに、不要な病院のベッドやホテルの部屋が必要になるのです。
また、感染しているのに陰性と診断を受けた3万人が街を出歩いてウイルスをまき散らすことにもなるのです。
このような理由から、保険所は検査を絞らざるを得なかったそうです。
実情を知らない人がPCR検査数を増やせと言っている
PCR検査を何が何でも増やせと主張している人がいます。
それも、保険所や医療の現場、
PCR検査の限界を知らないマスコミや政治家、
コメンテーターや芸能人です。
中には、ドライブスルー方式の検査をすればいいという人もいました。
ドライブスルー方式のように一度に複数の人へ対応するなら、二次感染の可能性も考えなければならないそうです。
次の人に二次感染の危険性が及ばないようにするためには、
一人目の人の検査が終わったら、全てのマスク・ゴーグル・防護服などを廃棄処分しなければならないそうです。
それも、検査した本人が慎重にウイルスが付着しているかもしれない外側に触れないように脱いで廃棄するそうです。
そして、次の人が感染しないようにするための消毒や交換には30分以上の時間が必要になるそうです。
マスクや保護服などが絶対的に不足しているのに、どうすればよいのでしょうね。
いろいろ調べてみると、いろんなメディアに出て、自分の考えが正解のように言っている人たちは、本当のPCR検査の実情を知って言っていたのでしょうか。
そんな疑問を感じてしまいました。
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