住宅性能表示制度「建設住宅性能評価」とは?
新築住宅を対象とした住宅性能評価書は、「住宅性能表示制度」に基づいて国(国土交通大臣)に認定された第三者評価機関が、住宅の性能について評価したものです。
住宅性能評価書の交付を受けた新築住宅は、住宅性能が安全であると評価されたことになり、一つ目の段階が「設計住宅性能評価」2つ目の段階が「建設住宅性能評価」になります。
そこで今日は、「住宅性能評価制度「建設住宅性能評価」とは?」について書いてみたいと思います。
筆、新築一戸建て購入応援「仲介手数料・無料・0円・ゼロ・サービス」の加古川の不動産売買専門会社、未来家不動産(株)みらいえふどうさん代表、清水 浩治
建設住宅性能評価とは?
住宅性能評価には2段階あり、
設計段階で第三者がチェックする「設計住宅性能評価」と、
設計住宅性能評価に表示された性能が実際に建築された住宅で発揮されているのかを第三者がチェックする「建設住宅性能評価」です。
予め「設計住宅性能評価」を受けていないと
建設住宅性能評価が申請出来ない仕組みになっています。
建設住宅性能評価は一般的な木造の場合、4回のチェックがあります。
1.基礎の配筋工事が完了した時点
2.構造躯体の工事が完了した時点
3.内装下張り工事の直前
4.建物が竣工した時点
の4回入ります。
検査時期以外の工程も、
施工記録等で確認して徹底した管理体制で評価チェックします。
建設住宅性能評価がある物件のメリット
建設住宅性能評価のメリットは、
地震保険の割引があり、10%~50%の割引を受けられます。
また、フラット35や銀行などの住宅ローン金利が優遇されますので、各金融機関に問い合わせてみましょう。
他にも、
建設住宅性能評価を受けた住宅で、トラブルや紛争が生じた場合、指定住宅紛争処理機関に1万円程度の手数料を支払えば、請負契約と売買契約に関する紛争の処理を行ってくれます。
ただし、全ての等級が最上級だからと言って「住み良い家」とは限らず、間仕切りが増えて住みづらくなる可能性もありますので誤解のないようにしてください。
表示項目は、必須項目と選択項目(オプション)があります。
<必須項目>
1.構造の安定に関すること
地震・風・積雪に対しての建物の強さを評価します
2.劣化の軽減に関すること
柱や土台の劣化の進行を遅らせるための対策を評価します
3.維持管理・更新への配慮に関すること
排水管・水道管・ガス管の点検・清掃・修繕のしやすさを評価します
4.温熱環境に関すること
建物の冷暖房を効率的に行うための断熱などの省エネ対策を評価します
<選択項目(オプション)>
5.火災時の安全に関すること
火災の早期発見のしやすさ、外部からの延焼に対する耐火性を評価します
6.空気環境に関すること
室内への有害物質の発散量、換気対策を評価します
7.光・視環境に関すること
室内の明るさを、部屋の広さに対する窓の大きさの割合で表示します
8.音環境に関すること
開口部の遮音性能や共同住宅の上下または隣接する住戸への音の伝わりにくさを評価します
9.高齢者への配慮に関すること
高齢者や子供が暮らしやすいよう、バリアフリーの程度を評価します
10.防犯に関すること
不法に住宅に侵入しないよう開口部に対策がとられているかを評価します
性能表示機関を利用して工事ミスや手抜きを防ぐ効果もありますので、そういった不安や心配の解消に役立つのではないでしょうか。
是非、参考にしてみてください。
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