一戸建てが売れない理由 その5 不動産会社
これまでに、一戸建てが売れないの四つの理由について書いてきましたが、それら四つの理由に思い当たるところがないのであれば、
もしかしたら、媒介契約を結んでいる不動産会社の見直しを視野に入れる段階かもしれません。今日は、不動産会社が原因で売れない場合について書いてみます。
あなたの不動産会社は「販売活動」をしてくれていますか?
不動産会社との媒介契約の形態によって課題は多少異なりますが、一般媒介契約の場合に、もっとも考えられるのは、不動産会社が積極的に販売活動をしていないケースです。
あなたは、複数の不動産会社と契約すれば、不動産会社が競い合って、活発な販売活動を行ってくれると期待していたかもしれません。
一般媒介契約の場合、担当営業マンと信頼関係が築けていなければ、不動産会社側から売主側への報告義務がないことから、明確な販売戦略も無く、積極的な広告活動も行わず、放置されていることもあります。
不動産会社の動きがあまりないようであれば、売主側からこまめに連絡を取って、状況を聞くようにしてください。
不動産会社が「囲い込み」をしていませんか?
もし不動産会社と「専属専任媒介契約」や「専任媒介契約」を結んでいる場合に考えられるのが、いわゆる『囲い込み』です。
囲い込みとは、情報を広く開示せずに、自社の顧客情報の中から買主を探そうとするなど、両手契約を狙うため、他の業者からの問い合わせに応じないことです。
一社にしか依頼できない「専属専任媒介契約」や「専任媒介契約」では、不動産会社によっては、競争意識がないことから、のんびりと構えていることもあります。このケースでも、積極的に販売状況を聞き出したり、アドバイスを求めるなど、売主側から働きかけてみてください。
また、契約形態に関わらず、売主として、しっかりチェックしておきたいのが、販売活動の内容です。真剣に物件を売ろうとしているならば当然、積極的な広告活動を行っているはずです。
ネット上で自宅を検索しても、掲載されていないのは言語道断ですが、広告に使われている写真やアピール文がよくないなど、紹介活動に疑問を感じたら、すぐに不動産会社にコンタクトを取って、改善してもらいましょう。
遠慮は不要!不動産会社を選びなおしてみましょう
本来、不動産会社は物件を売るプロのはず。放っておいても売れるような特殊な物件ではない限り、問い合わせや内覧希望が少ない時点で不動産会社側が何かしら対策を取ったり、売主側にアドバイスをしたりするべきです。
何か月も動きがないのに、めったに連絡をしてこないような不動産会社であれば、その時点で難ありの可能性大です。すぐに新たな不動産会社を探したほうが得策と言えるでしょう。
「不動産会社を変えるのは申し訳ない」「不動産会社が怖い」、そんな心配は無用です。世の中にはたくさんの不動産会社があります。あなたが知らない不動産会社が、きっとあなたを助けてくれます。
いろんな不動産会社に相談してみましょう!
改めて一から不動産会社を探し直す人向けに、不動産会社の特徴を少し説明しましょう。
ひと口に不動産会社と言っても、会社の規模をはじめ、営業力、得意なエリア、得意分野など特徴はさまざまです。
大手なら安心と思いがちですが、エリアや物件の特性によっては街の不動産屋さんのほうが相性がよい場合もあります。
ただ何もせずに待っていても時間が過ぎるばかりか、大事な一戸建てに「売れ残り物件」のレッテルを貼られてしまいます。
また、建物価値は下がるばかりで、上がることはありません。契約している不動産会社に不安を感じたら、すぐに自ら動いてみましょう。
こんな成功事例もあります!
つまり、一戸建てを売り始めるときは、大手、中堅、地域密着型など、さまざまなタイプの不動産会社に相談してみることが賢明です。不動産会社を変えただけで、すぐ売れた、という事例も、たくさんあるからです。
たとえば、問い合わせや内覧希望者はあるのに、なかなか契約に至らなかったケース。
不動産会社を変更してみたところ、家の中が一番明るく魅力的に見える時間帯に内覧時間を設けてくれたり、内覧時の家具配置やペットの臭い対策などのアドバイスをしてくれたりする熱心な担当者に出会い、一件目の内覧で契約に結び付いたという成功事例です。
その他にも、売却時期の見直しが成功につながったケースです。
売り出してから一度も問い合わせがなく、不動産会社から大幅値下げを要求されたため、いったん売却を中止。2年後に別の不動産会社に相談したところ、市況の活性化する時期を狙った明確な販売戦略で成約。戦略通りにトントン拍子で売却ができたという成功事例です。
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