同じ物件を複数の不動産会社が広告掲載するのは何故ですか? その場合のどの会社を選べばいいのですか?
お客様から、こんな質問を受けました。
「インターネットでマイホームを探してたら、同じ物件を複数の不動産会社が広告しているのに気づきました。なんだか無駄なように思えるのですが、それは何故ですか? その場合、何を基準にして不動産会社を選べばいいですか?」
私たちが業務として、当り前に行っていることでも、お客様がみれば、不動産業界には、不思議な光景が、たくさんあるようですね。
質問にお答えします!
お答えします。・・・・
売主様から直接、売却依頼を受けた不動産会社と、
そうでない不動産会社が、それぞれ広告掲載をしているからです。
どの会社にコンタクトを取れば良いのか迷ってしまいますが、一番良いのは、担当者と接してみて信頼でき、相性が良いと感じた会社、営業マンを選ぶことです。
この答えでは、複数の不動産会社が同じ物件を広告するのかは、分かり辛いですよね
一般的には、商品を売る場合は、自分のお店で仕入れたものを自分の商品として販売し、売れることで利益を得ますが、不動産仲介業の取引はちょっと違います。
まず、前提として押さえておくことは、不動産仲介業の場合、売るものは、その会社の商品ではないと言うことです。売主様から売却の依頼を受け、依頼を受けた不動産が売れることで売主様から仲介手数料をいただくことが収入になるのです。
また、依頼を受けた不動産会社だけではなく、他の不動産会社も売ることができるのです。売ることができる、と言うより、買主を探すことができる、と言った方が正解です。
なぜ、そのようなことが可能かというと、全国のほぼすべての不動産会社が加盟している「レインズ」というネットワークシステムで、現在売り出し中の物件情報が共有されているからです。
不動産仲介業界には「直物」「先物」があります!
不動産業界では、売主様から売却依頼を受けた会社の物件を「直物(ちょくぶつ)」、依頼を受けていない会社の物件を「先物(さきもの)」と呼んでいます。
例えば、A社が売主から売却依頼を受けたると(直物)、A社は、インターネット掲載や、チラシ広告で買主を探します。
一方、レインズでその物件情報を検索したB社が、「この物件は魅力的だから、うちでも取扱いたい」と考えた場合、A社に承諾を得ることで、B社も買主を探すことができるのです(先物)。
この販売方法は、不動産仲介業界では、当り前に行われていて、結果として同じ物件を複数の不動産会社が広告をしているのです。
「直物」「先物」どちらの不動産会社を選べばいいのですか?
それでは、物件を購入する場合、「直物」と「先物」では、どちらを選ぶ方がいいのでしょう?
結論から言うと、あなたの身になって誠実に対応してくれる、専門知識が豊富な不動産会社(営業マン)なら、「直物」か「先物」かは、関係ありません。
違いを言うとすれば、「直物」の場合、仲介する業者は一社のみで、売主・買主双方と直接つながっているので、商談や取引がスムーズに進みやすくなります。
一方、「先物」の場合、その不動産会社は、直接売主とつながっていないので、売主利益に傾くことなく、100%買主の立場に立って、交渉を進めてくれるので、力強い存在になります。
いずれを選ぶにしても、実際に担当者と接してみて、あなたが相談しやすく、頼りになると思う不動産会社(営業マン)を選ぶことが大切です。
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