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2019年10月30日
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不動産の相続登記を放置すると、将来に火種を残すことになります!Part1:法定相続と共有持分

不動産の相続登記を放置すると、将来に火種を残すことになります!

全国的に、空き家が増加している原因に、相続問題があります。そして、そのほとんどが、相続手続きを行わず、法定相続持分割合(共有)のまま放置されています。

不動産を共有で相続する、或いは、手続きしないで放置をしていると、他の共有者にデメリットを与えることもあります。

既に不動産を相続した人、まさに今、相続に直面している人には、是非、読んでいただきたいと思います。



そこで、今回は、共有名義のメリット・デメリット、不動産の共有名義での相続、について、2回のシリーズで書いてみたいと思います。

不動産を相続するときに、共有名義にする、或いは、相続手続を放置することが、将来にどのような火種をかかえるのか、が分かっていただけると思います。

 

共有名義、法定相続持分割合、とは?!

不動産を含めた全ての財産(遺産)は、相続発生時は、民法で定められた「法定相続分の持分割合」で共有状態にあります。

民法では、誰が相続人になるのかを予め定めており、定められた相続人を「法定相続人」と言います。

また、法定相続人が複数いる場合には、誰がどの割合で相続するのかも定めて、この割合を「法定相続分」と言います。

 

まず、配偶者は常に相続人になります。配偶者以外は、相続人になり得る人の順位が次のように定められています。

 

法定相続人とは?!

◆法定相続では、配偶者は常に相続人になります

◆第1順位:直系卑属:子・孫など自分より後の世代で直通系統の親族です。

◆第2順位:直系尊属:父母・祖父母など自分より前の世代で直通系統の親族です。

◆第3順位:兄弟姉妹、または、その代襲相続人(甥・姪)

 

法定相続割合(持分)とは?!

相続人と法定相割合(続分)は、法定相続人が誰になるかによって異なります。

◆配偶者と子の場合:配偶者 1/2、子供 1/2

◆配偶者と直系尊属:配偶者 2/3、直系尊属 1/3

◆配偶者と兄弟姉妹:配偶者 3/4、兄弟姉妹 1/4

子、 直系尊属、兄弟姉妹がそれぞれ複数いるときは、各人の相続分は平等になります。例えば、配偶者と子供2人の場合には、子供1人の法定相続分は、1/2×1/2=1/4になります。

法定相続人が配偶者だけの場合は、100%配偶者が相続します。

法定相続人が子ども2人だけの場合は、子供1人の法定相続持分は1/2になります。

 

不動産を共有で所有する場合の権利とは?!

共有とは、一つの不動産の所有権を複数人で持ち合っている関係です。そして、そこには、権利の制限が発生します。

それは、「変更または処分」を行う場合には「共有者全員の同意」が必要になり、「管理」を行う場合は「過半数の同意」が必要になるのです。

そして、共有の特徴として、共有者は持分割合に関わらず、共有物を全て利用できるという点にあります。

このように、不動産を共有で持ってしまうと、「変更または処分」や「管理」といった面で、意思決定が煩わしくなります。

例えば・・・・

 

「処分・変更」は共有者「全員の同意」が必要

売却は共有物の「処分」になるので、共有者全員の同意が必要になります。

母と長女が賛成していても、長男が反対していたら売却はできません。

1%の持分の共有者が反対しても売却できないと言うことです。

また、建替えや増築は「変更」にあたるので、同様に全員の同意が必要になります。

 

「管理」を行う場合は「過半数の同意」が必要

共有物を他人に貸すことは「管理」になるので、持ち分の過半数が必要になります。

過半数とは、50%ではなく、51%のような過半を超えた割合を指します。

母50%、長女25%、長男25%の場合であれば、少なくとも、母と長女の同意が必要ということです。

 

共有の特徴として、共有者は持分割合に関わらず、共有物を全て利用できる

例えば、別荘を母が50%、長女が25%、長男が25%で相続したとします。

「長男は25%の割合しか権利が無いので、この部屋しか使えない!」とはならず、25%の割合しか持っていない長男でも、その別荘の全てが使用できるというのが共有の概念です。



 ここまでは、法定相続割合(持ち分)と、共有の権利について書いてきました。

この内容をご理解いただき、次回のブログでは、本題の

「不動産の相続登記の放置は、将来に火種を残すことになります!Part2:増え続ける法定相続人」について書きますので、併せてお読みください。

 

この記事を書いた人
清水 浩治 シミズ コウジ
清水 浩治
◆ブログ「 未来の家」では、私の住む街「加古川」の魅力を紹介、不動産に関する豆知識や、トラブル解決など、情報発信を日々行っております。◆「家や土地の物件情報も大切です。しかし、もっと大切な情報があるはず!」と、私は、いつも考えています。◆加古川市で暮らしていただくうえで、大切な子育てや、お役立ち地域情報、不動産の取扱いについて知っていて欲しいことを最優先で発信しています。
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