家(マイホーム)を出来るだけ有利に売却する方法!それは「第一印象」です
あなたの家(マイホーム)を売却する相手が身内であれば、「相手の希望は出来るだけ叶えてあげたい」と思うかもしれません。
しかし、第三者への売却であれば、売主様のほとんどが「自分にとって出来るだけ有利な条件で売りたい」と思うでしょう。
そこで今日は、あなたの家(マイホーム)を出来るだけ有利に売却するため、どのようにしたらいいのかについて書きたいと思います。
ここで一言追加です。
「出来るだけ有利に売却」を「出来るだけ高く売却」と勘違いしないでください。
「有利に売る」とは「適正価格で売る」と言うことです。
「出来るだけ有利に売却する」とは、どのような意味が含まれているのでしょうか?
先ほど「出来るだけ有利に売却」を「出来るだけ高く売却」と勘違いしないでください、と書きました。
それは、不動産の流通市場で相場より高い物件を買う人はいないからです。
他では見たことのないようなセールスポイントが有る物件で、担当する営業マンがスーパーセールスマンなら、少しは高く売れるかもしれませんが・・・・
それよりも、不動産の取引で大切なのは、
適正相場で「スムーズに買主を見つけること」
不動産業者による情報の囲い込み(不当な取り扱い)を受けないこと
購入希望者からの「値引き交渉の幅を少なく抑えること
などによって、結果的に高く売れることを目指すべきなのです。
少子高齢化、人口減少、空き家問題、需要減退
また、近い将来に訪れる人口減少時代においては、空き家問題が深刻になってきます。
その一方で、すでに需要の減退が始まり、新築住宅は売れているけど、中古住宅が売りづらくなっているエリアもあります。
政策は中古住宅の流通促進にシフトしようとしていますが、
需要が減少すれば、同時期に類似条件の中古住宅が売りに出されたときに、一方はすぐに売れたのに、もう一方は売れ残ってしまう、と言う状況も出てくるでしょう。
少しのタイミングの差や、ちょっとした条件の違いで売れ残ってしまうと、大幅な値引きをしないと買主が見つからないこともあるのです。
今はまだ「適正な価格」で売りに出せば、買主は見つかるでしょう。
しかし今後は、同時期に類似した中古物件が売りに出ていれば、その中から「いかに自分の家を選んでもらうか」という視点を含めた、売却計画をたてる必要が出てくると思います。
購入を決断した決め手は「第一印象」です!
お住まいの状態での売却でも、空き家の状態での売却でも、お願いしているのは、可能な範囲で「すっきり、広く、明るく、きれいに」見せることです。
これが、購入希望者に良い「第一印象」も持っていただくことにつながるのです。
購入希望者は、あなたの家だけを見に来ているわけではないのです。
同時期に売りに出ている類似条件の物件をいくつも見て、その中から自分たちの希望や条件に合った家を選ぶのです。
第一印象の例えば・・・・
例えば、玄関に入ったときの第一印象が、「薄暗い」「湿っぽい」「履物が散乱している」などの印象を与えてしまうと、家全体のイメージにも悪影響です。
そのためには、換気に気を付けるのと同時に、購入希望者の内覧時には、あらかじめ照明をつけ明るく見せることも大切になります。
また、普段から清掃や整理整頓を心掛けるとともに、不用品は片付けておきましょう。必要に応じて、専門業者によるハウスクリーニングや不用品処分も検討してください。
購入希望者は、物件はもちろんですが、あなたの「人となり」を見に来るのです。あなたの趣味の品や自慢の家具を見に来るのではないのです。
あくまでも住まいとしての間取りや設備、家のつくりなどを見に来るのですから、できるかぎり「すっきり、広く、明るく、きれいに」見せるための方法を考えましょう。
窓をふさいでいる家具があれば移動し採光を確保することも必要です。もちろん、移動後の清掃も念入りにしてください。
売主としては一番避けたい「第一印象」とは!
それほど古くないのに、壁紙の汚れていたり剥れがある、水周りの水垢が酷い、コンロ周りの油汚れ、フローリングに傷が目立つ、など、築年数とのギャップがあるような場合は、張り替えや補修を検討するべきです。
「まだ新しいのに汚い」といったギャップを持たれる印象は、売主としては一番避けたい「第一印象」なのです!
このような印象を持たれると、「この物件を買いたい」という思いは起こらないでしょう。良くて、大はばな値引き交渉が入るくらいですので、事前にプロによるハウスクリーニングや、リフォームが必要になりるでしょう。
事前にリフォームはした方がいいのですか?
買主に引渡す設備に故障や不具合があれば、事前に修理や補修、場合によっては交換することをお勧めします。
修理費用を上乗せして売れる保証はありませんが、設備が故障したままだと印象が良くないのと、修理費用以上の値引き交渉が入る可能性が高いのです。
売却活動を始める前にリフォームをするべきかは、ケースバイケースで判断が難しいところです。
例えば、
●購入したらすぐに入居したい ●自己資金が少ないので、リフォーム費用込みで住宅ローンを一本化したい ●そのような買主には、リフォーム済み物件の方が有利に売却できるでしょう ●リフォーム費用分を売り出し価格に上乗せすることも可能です。
ところが逆に、
●自分たちの好みでリフォームをしたい ●古家でもいいから少しでも安く買いたい ●そのようは買主には、事前のリフォームが無駄になってしまいます。
その物件の築年数や地域のニーズなどよって異なりますので、事前リフォームについては、売却を依頼した不動産業者とよく話し合って決めてください。
不動産業者では分からない情報が有利に働きます
その地域にお住まいのあなたでなければ分からない「地域情報や生活情報」をまとめて、購入希望者に教えてあげてください。
不動産業者では分からない生きた情報を購入希望者は欲しがっているのです。
題して「㊙パンフレット」です。
例えば
「Aスーパーは野菜が新鮮」「Bスーパーの魚は港直送」
「Cスーパーは肉が安い」「Dスーパーの肉は国産が多い」
「E医院の内科は評判がいい」「F歯科は抜かずに治療してくれる」
「G喫茶店のモーニングは盛りだくさん」「Hカフェのランチはおいしい」
など、気のついたことを箇条書きにするだけでいいのです。
それだけで、あなたに対して持つ印象は大きく変わります。
さらに、その情報を地図に落とし込めれば言うことはありません。地図が無ければ不動産屋さんに言えば準備してくれますのでお願いしてください。あまり難しく考えず、まずはやってみることが大切です。
あなたが住んでいる街にたいして、悪い印象を持たれるよりは、あなた自身の「想いがこもった街である」いう印象を持たれる方が、ずっと有利に売りやすくなるはずです。
まとめてみました!
家(マイホーム)を出来るだけ有利に売却するためには、購入希望者が、あなたやあなたの家、そして地域に対する「第一印象」がいかに大切かが分かっていただけたと思います。
同地域に売りに出ている他の類似物件の中から、あなたの家を選んでもらうための方法は、不動産会社の担当者が持つ経験と知恵のなかにあります。
今日書かせて頂いた内容は、「第一印象」がいかに大切か、と言うことと、良い「第一印象」を持っていただくための一例ですので、
売却活動を開始する前には、売却を依頼する不動産会社と十分に打合せをして、有利に売却するための準備をして欲しいと思います。
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