不動産売買で「売主様が遭遇するトラブル」Worst5とその対処方法<対買主編>Part2
今日は、不動産売買で売主様が遭遇するトラブルとその対処方法について書いてみたいと思います。私の30年以上の不動産取引の経験の中で多いと感じているWorst5トラブルです。
不動産の売買では、昔からトラブルが頻繁に起きやすいと言われています。
事前に頻繁に起きるトラブルの内容とその対処方法を知って、トラブルを回避してください。
前回は、買主様とのトラブルのうち
「1.土地の境界を巡るトラブル」について書きました。
今日は、
「2.設備に関するトラブル」について書きます。
売主様が遭遇するトラブル Worst5<買主編>
私の30年以上の不動産取引の経験の中で、
売主様が買主様との間で遭遇したトラブルWorst5は次の通りです!
1.土地の境界を巡るトラブル
2.設備に関するトラブル
3.瑕疵担保責任に関するトラブル
4.手付金に関するトラブル
5.契約解除に関するトラブル
それでは、今日は「2.設備に関するトラブル」につて書きます。
2.設備に関するトラブル
中古の建物の場合、建物自体ももちろんですが、設備も中古品となりますので、性能や機能が低下した状態で買主様に引き渡すことになります。
給湯器や給排水設備など建物内には多くの設備があり、これら設備に不備や故障が発生していると、買主様に不利益を与えることになり、売主様の責任が問われることになります。
実際の売却活動では、事前に全ての設備について稼働状況を確かめ、故障がないか確認して設備表を作成し、購入希望者が内覧するときには、その設備表を基に状況を説明します。
この設備表は、売却活動を始める前に、不動産業者の担当者立会いのもと、売主様ご自身が作成するようにしてください。
もし、設備に故障や不具合が有るのであれば、内覧時にそのことを正直に説明すれば問題は有りません。
故障や不備の無いと説明していて、故障や不備が発見されると、買主様は当然怒りますし損害賠償を請求されることにもなります。
トラブルに発展すると、損害賠償請求を受けたり、契約を解除されることもありますので、設備の状況確認は念を入れて行うようにしてください。
「撤去設備」「残置設備」に関するトラブル
設備に関しては、撤去する設備や残しておく設備に関するトラブルもあります。
エアコンを例にして書きます。
例えば、使用可能なエアコンを残しておきますと約束した場合で、物件引渡し後に、そのエアコンが撤去されていたなら、買主は約束違反だと怒るでしょう。
残置予定とした場合、売買代金に含んで値段としての合意が当然になされたわけですから、有るはずの設備や備品が無ければ責任を問われます。
逆に、古くて使えないエアコンは撤去しますと約束をしていて、物件引渡し後に残ったままだと、撤去には費用が掛かるので、これも買主は約束違反だと怒るでしょう。
設備表には、細部にわたって設備や備品の有無について記載がされていきますが、その中に含まれていない物を残していく場合は、空欄に別記する必要があります。これを怠ると、売主としての契約違反を指摘されることになります。
設備表は、不動産業者の担当者立会いのもと、実際の設備と設備表を付け合せて、必ず売主様が作成するようにしてください。
それが、設備に関するトラブルに遭遇しないための最大の方法なのです。
次回は「3.瑕疵担保責任に関するトラブル」です
次回は、私の30年以上の不動産取引の経験の中で、
売主様が買主様との間で遭遇したトラブルWorst5のうち
3.瑕疵担保責任に関するトラブル
について書きますので、併せてお読みください。
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