家を売るときには「リフォームした方がいいですか?」それとも「そのままで売った方がいいですか?」
家を売るときには
「リフォームした方がいいですか?」それとも「そのままで売った方がいいですか?」
これは、良くいただく質問です。
「リフォームして綺麗にした方が高く売れるのでは?!」と言うお気持ちから
この質問が出て売るのだと思うのですが、
いつも私の答えは「リフォームしないで、このままの状態で売りましょう!」です。
今日は、その理由を書いてみたいと思います。
中古一戸建て、マンションを購入される人の心理とは
中古の一戸建てやマンションの購入を計画している人は、
新築よりも安く購入ができるので、リフォームすることを前提として、検討している人が多いのです。
室内が綺麗とか使用状況がいいとかよりも、価格や立地、築年数や間取りなどで選ばれます。
不動産は唯一無二の存在ですので、立地や築年数は変えられないので、売却前にリフォームをするよりも、設定価格が重要になります。
ですから、現状のままで売り出しても全く問題はないのです。
リフォーム済みの物件は、ほとんどが不動産業者が売主です!
不動産のポータルサイトやホームページを見ていると、リフォーム済み物件が相場よりも高く売りに出ています。
それ見てしまうと「リフォームした方が高く売れる!」と思ってしまうのは自然なことだと思います。
しかし、掲載されている「リフォーム済み物件」の売主は、
ほとんどの場合が不動産業者です。
その物件を相場より安く買取り、リフォームして再販売しているのです。
言い換えると、リフォーム費用をかけても、利益を出せる金額で買い取っている、と言うことです。
また、不動産業者は一般の人よりも、安価でリフォームができるので、利益を出せるのです。
リフォームしてからの売却はリスクが高くなります!
売却前にリフォームすることには、いくつかのリスクがあります!
それは、以下の3つです。
1.売却前に多額の費用を用意しなければなりません!
2.リフォーム内容によっては売れなくなる!
3.リフォーム完了までに1カ月以上かかることも!
売却前に多額の費用を用意しなければなりません!
リフォームの内容にもよりますが、目安として3LDK~4LDKの間取りをフルリフォームす場合は、400万円前後の費用が必要になります。
売却前に多額の費用を用意するのは大変です。
また、400万円でリフォームをしたからと言って、売却価格が相場よりも400万円高くなるわけではないのです。
相場より少し高く売却できたとしても、リフォームにかけてお金が戻ってくるとは限らないのです。
2.リフォーム内容によっては売れなくなる!
せっかくリフォームしても、必ず売れるとは限りません。
リフォーム内容が、購入希望者の好みでなければ、売れないのです。
中古物件の購入には、好みのリフォームを前提にしている人が多いので、リフォームをしないで売り出す方がいい場合が多いのです。
例えば、見栄えを良くするために、壁面の古いキッチンを新調し、その費用分をプラスして売却価格を上げたとします。
キッチンは新品になったので、見栄えは良くなりましたが、購入希望者のリフォーム希望が、カウンターキッチンだとしたら、相場より価格が高い分、予算オーバーになり、他の物件を探すことになるでしょう。
また、あなたにとっては、費用も時間も無駄になるのです。
3.リフォーム完了までに1カ月以上かかることも!
一般的に、フルリフォームするには空家の状態で、1ヵ月ほどかかります。
中古住宅の売却では、住みながら進めることが多いので、生活をしながらリフォームを進めるのは、売主にとってもリフォーム業者にとっても大変です。
それを回避するためには、仮住まいを用意しなければならない場合もあるでしょう。
また、リフォームの納期が遅れると売却時期がどんどん伸びてしまうというリスクもあります。
売却できるまでの期間は、早くても3カ月かかるため、リフォームをする場合は、さらに1カ月以上が必要になるということになります。
まとめてみました!
売却する前のリフォームはリスクが大きいことが、お分かりいただけたと思います。
中古物件の場合、購入希望者の心理を第一に考え、現状のままでのご売却をお勧めします。
多額の費用をかけてリフォームしても、その費用分を上乗せしてしまうと逆に売れなくなります。
また、リフォーム費用分がお手元に戻らなければ、無駄な時間と費用を掛けただけになってしまいます。
それよりも、まずは、現状のままで売れる価格を把握することをお勧めします。
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