不動産業者に「自己資金ゼロでもマイホームが買えます」と言われました、でも「自己資金ゼロ」では買えませんでした!
不動産業者に「自己資金ゼロでもマイホームが買えます」と言われました
でも「自己資金ゼロ」では買えませんでした!
ある不動産業者に、
「物件価格に対しては、住宅ローンを利用して、購入に必要な諸費用には、諸費用ローンを利用すれば、自己資金「ゼロ」でも、マイホームを購入できますよ!」と言われて、
住宅ローンの事前審査を受けて、承認も出て、いざ、購入へ・・・・、
しかし、売買契約を締結することができませんでした。
何故、この方は契約することができなかったのでしょう????
売買契約時には「自己資金」で手付金を準備する必要があるのです!
「自己資金を使わなくても、本当にマイホームを買うことができるのですか?」
しかし、全く使わずに購入することはできません。
最終的には「自己資金の持ち出しが無かった」と言うような状態にすることはできますが、「自己資金を全く使わなかった」と言う状態ではないのです。
言い換えると、売買契約時に自己資金が全く無い場合は、手付金を支払って売買契約を締結することができない、と言うことです。
例えば、
物件価格3,000万円
諸費用200万円
契約時の手付金150万円
融資利用額3,200万円(物件価格+諸費用)の場合
自己資金150万円が有れば契約時に手付金が準備できますので契約できますが、
自己資金ゼロでは手付金の支払いができないので契約に臨むことができないのです。
諸費用ローンを利用すれば自己資金はゼロでもマイホームを購入することはできます。・・・が、
もう少し詳しく書きます。
まず前提は、売買契約を締結するときに「手付金」が必要になるということです。
手付金の額については、契約案件ごとで異なりますが、
おおむね売買価格の5%前後に設定することが多いですね。
この「手付金」は、
住宅ローンや諸費用ローンが融資実行される前に必要ですので、
おのずと「自己資金」でのご準備が必要となります。
物件価格の3,000万円を、住宅ローンで借入し、
諸費用200万円も、諸費用ローンで全額借入することは可能ですが、
「手付金」150万円を支払うときには、住宅ローンも諸費用ローンも
利用することはできないのです。
ですから「手付金」は、一時的ですが「自己資金」でのご準備が必要になるのです。
諸費用ローンのメリット、デメリットについて
物件価格以外にも家の購入には諸費用が必要となります。
その諸費用もローンに組み込むことは可能です。
マイホームを購入する場合、物件価格以外に諸費用として、
ローン保証料、火災保険料、登記費用、税金、そして仲介手数料、
引越し代金や家具の購入費用などを意味します。
諸費用ローンの借入限度額は、金融機関によって違いますが、
だいたい、物件価格の約10%程度です。
住宅ローン+諸費用ローンの返済能力が審査基準を
クリアーしていますか?
諸費用ローンについて掘り下げてご説明をします。
便利に感じる諸費用ローンですが、当然、住宅ローン同様に審査があります。
これに通らなければ、借りることはできません。
具体的には、住宅ローンと諸費用ローンの返済額が
金融機関の定める返済比率などの基準を超える場合は、
借りることができません。
諸費用ローンを借りるためにも費用がかかり、
金利負担もありますから、出費が増えることは間違いないのです。
諸費用ローンを借りることで住宅ローンの審査が厳しくなる場合があります
金融機関の審査は三段階あります。
まず、頭金(物件価格の10%~20%)と諸費用を準備して、
マイホームを購入する場合。
申し込むのは、住宅ローンのみ 借入額は、物件価格の80%~90%
次に、諸費用のみを準備して、マイホームを購入する場合。
申し込むのは、住宅ローンのみ 借入額は、物件価格100%
そして、自己資金ゼロで、マイホームを購入する場合。
申し込むのは、住宅ローンと諸費用ローン
借入額は、物件価格100%、そして諸費用も100%
段階を追うごとに、
金融機関の審査が厳しくなるのは、分かっていただけると思います。
また、段階を追うごとに、店頭金利からの優遇率が低くなり、
実際に、住宅ローン自体の金利も多少高くなる傾向があります。
いずれにしましても、将来の生活設計をお考えになられて
その上で、諸費用ローンを利用するか、ご決断ください。
関連した記事を読む
- 2024/10/28
- 2024/10/27
- 2024/10/26
- 2024/04/09