「不動産の個人間売買」には何故トラブルが多いのでしょうか?
「不動産の個人間売買」という言葉を聞いて、どのようなイメージを持ちますか?「大変だ」とか「面倒だ」とか「トラブルになるのでは」というイメージを持ちませんか!?
逆に、売買の当事者としては「仲介手数料がいらない!」とか、「家族間だから、知り合い同士だから、大丈夫!」との思いも出てくるでしょう。
でも、不動産売買は高額な取引ですので、お金がからむと、ときに人を変えてしまうものなのです。
不動産の個人間売買には、一般消費者の人には思いもよらない「リスク」がともなうことを理解したうえで、冷静な判断をしていただきたいと思うのです!
そこで今日は、不動産の個人間売買は、なぜか、トラブルになりやすいのか、について書いてみたいと思いますので、是非、参考にしてください。
何故かトラブルになりやすい不動産の個人間売買
不動産の売買は、売主様と買主様の、相反する希望や内容の折り合いを付け成立させていくものですので、どちらかが、どちらかに合わせていくことになります。
そして、個人間売買の場合、それを調整するのは、売主様と買主様ご本人です。
そのため、個人間売買では、「契約前の調整段階で、交渉が平行線をたどり、結局まとまらなかった」という話をよく聞きます。
また、「お金がからむと人は変わる」とも言いましたが、金銭面でトラブルになるケースもよくあります。
個人間売買では、以前から知合い同士ということが多いようのですが、お金の話で相手の豹変ぶりを目の当たりにし、「これは、もうダメだ!」と、トラブルが解決できなくなってしまい、最終的に不動産会社に相談されるケースも多いのです。
個人間売買は、契約後や物件引渡し後のトラブルの対応が難しい
個人間売買のトラブルは、金銭面だけではありません!
普段、あまり聞きなれない言葉ですが、「契約不適合責任」というものがあります。
簡単に説明すると、
不動産の引渡し後に契約内容と異なったものが見つかった場合、売主様が、修補したり、損害賠償の責任を負い、場合によっては、代金の減額や契約解除もありえるのです。
契約不適合責任は、売買契約書に双方が、物件状況を確認して明記していないと、大きなトラブルに発展する可能があるのです。
契約不適合責任以外にも、双方の考え方や理解にズレが生じている場合でも、その問題を解決していくのは、当事者(売主様、買主様)です。
こらは、非常に難しいことなのです!
トラブルにならないためにも・・・・!
初めは、個人間で売買を進めるつもりだったのに・・・・、
「双方(売主、買主)で話し合ったが、解決できない」
「どこまでいっても、平行線で、全く前に進まない」
「素人同士では、何をどう解決したらいいのか分からない」など
トラブルに発展してしまった後に、結局、不動産業者が間に入り、トラブルを解決し取引を進めるというケースもあるのです。
不動産の個人間売買には、仲介手数料が不要というメリットはありますが、トラブルになりやすく、解決もしにくい、というデメリットもあります。
やはり、仲介手数料は必要になりますが、専門家である不動産業者を入れて取引を進めていくことが、売主様、買主様にとって、良いことではないでしょうか。
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