近隣トラブルが家(不動産)の売却に及ぼす影響
家(不動産)を所有していると、お隣や近隣にお住まいの人たちとのお付合いが自然と生まれてきます。一戸建てとマンションでは、その仕方は違うかもしれませんが、ご近所同士、トラブルなく仲良くお付き合いするべきであることには違いは無いと思います。
実は、家(不動産)の売却には、お隣の協力が必要なことも有るのです。
そこで今日は、家の(不動産)の売却でお隣さんに協力してもらうことや、近隣トラブルが、家(不動産)の売却に及ぼす影響について書いてみたいと思います。
一戸建て・土地の売却と近隣とのお付合い
マンションの売却では敷地の範囲が問題やトラブルになることはありませんが、土地や土地付の一戸建てを売却する場合には、敷地の範囲と面積を確定させたうえで売買を行うので、境界が未確定の場合は、境界を確定したうえで売却することになります。
境界確定は、土地家屋調査士に依頼し、測量対象の土地を調査したうえで、隣地所有者(お隣さん)の立会のもとで相互に境界の位置について確認を行います。
境界の位置について相互に疑義がないのであれば、境界確認書を作成し双方の署名押印をして、それぞれが保管することで完了します。しかし、全ての立会いが円滑に進むわけではなく、境界の位置で揉めてしまうことも少なくないのです。
ここで影響が出てくるのが、今までのお付合いのあり方です。
良好なお付合いができていても、境界確定で揉めることも有るなかで、お隣同士が犬猿の仲だと、境界の位置についての同意が得られないどころか、立会もしてくれないかもしれないのです。
境界が未確定のままの売買では、後々トラブルが発生するなど、安全で円滑な取引ができないことは、お分りいただけると思います。
土地や一戸建てを所有されている人は、マンションにお住まいの人以上にお隣との良好なお付合いが求められるのではないでしょうか。
マンションの売却と近隣とのお付合い
マンションの売却では、土地や一戸建てように境界が問題になることはありませんが、同じ建物の中に住む者同士の特有の問題があります。
マンション特有の問題は、専有部分の上下左右斜めお部屋との騒音問題です。
一戸建ては、お隣とは一定の距離が保たれていますが、マンションは上下左右の隣とは壁で仕切られているだけですので、音楽や楽器の演奏、テレビの音が気になり騒音トラブルになることも少なくありません。
また、共有部分の使用方法についてもトラブルになることが多いです。
人は、それぞれ考え方や価値観が違うので、自分がこの使用方法で問題がないと思っていても、他の人の考え方や価値観の違いでトラブルになることも有ります。
マンション内で居住者同士の関係がうまくいかないと、住民で構成されている管理組合の運営にも影響がでてきます。
管理組合の運営がうまくいかなければ、管理会社との繋がりにも影響がでてしまい、共有部分の劣化や管理費滞納など様々な問題が発生し、結果としてマンションの価値にも影響が出てくるのです。
近隣トラブルは家の売却価格にも影響が
近隣トラブルと家(不動産)の売却の関係について書いてきましたが、
一戸建てもマンションも共通して言えることは近隣との関係が良好でなければ、売却価格に影響が出てしまう、と言うことです。
考え方や価値観の違う人同士のお付合いは簡単なものではないですが、自分が所有する不動産の価値に影響が出ないためにも、近隣やお隣さんとの良好な関係を築いていくことが大切なのです。
一戸建てにしてもマンションにしても、近隣やお隣さんとの良好な関係が不動産の売却にも大切、と言うことを知っておいてください。
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