新築一戸建て建売住宅の分譲主「パワービルダー」とは?安価で販売できる仕組み
新築一戸建て購入応援「仲介手数料・無料・0円・ゼロ・サービス」を実施しています、未来家(みらいえ)不動産株式会社の代表、清水です。
新築建売分譲住宅には、大手ハウスメーカーの分譲や、地元工務店が分譲するものなどのほか、「パワービルダー」と呼ばれている会社が分譲する新築一戸建てがあります。
そして「パワービルダー」の分譲物件は、ほかの新築一戸建てよりも数百万円も安く販売しています。
購入希望者からは「安かろう、悪かろう」とか「早く完成するので不安」などの疑問や不安をよく聞きます。
そこで今日は、「新築一戸建て建売住宅の分譲主「パワービルダー」とは?安価でで販売できる仕組み」について書いてみたいと思います。
パワービルダーとは?
ウィキペディア(Wikipedia)には
「パワービルダー」とは、一般には住宅一次取得者層をターゲットにした床面積30坪程度の土地付き一戸建住宅を2,000~4,000万円程度の価格で分譲する建売住宅業者を指している和製英語、と書かれています。
飯田グループが90年代の後半ごろから首都圏で成功した建売住宅販売のビジネスモデルを、多くの建売業者や工務店が模倣し、2000年代の初頭にはパワービルダーと呼ばれることが業界内で成功としてのステータスのような状態になっていきました。
最近では、勢いのある(パワーのある)建売分譲会社と言う意味でも使われています。
関西で多く分譲しているパワービルダー
◆一建設(はじめけんせつ)1万棟以上
◆アーネストワン(1万4千棟)
◆飯田産業(いいださんぎょう)4千6百棟
◆東栄住宅(とうえいじゅうたく)4千6百棟
◆アイディホーム(4千棟)
◆タクトホーム(4千棟)
◆ファースト住建(1千4百棟)
などがありますが、(※棟数は全国棟数です)
何故、ほかの新築一戸建てと比べて、お手頃価格で販売ができるのでしょうか?
それも、数百万円も、地域によっては1,000万円も安くです!
「パワービルダー」の販売価格を支える仕組み
「パワービルダー」の建売分譲住宅は、一般的な他の新築一戸建てのよりも数百万円、地域によっては1,000万円近く安く購入ができます。
そこには、「パワービルダー」ならではの他には真似のできない仕組みがあるのです。
それは、建材の一括大量仕入れ、徹底された施工管理、職人さんの作業単価(人件費)、です。
建材の一括大量仕入れ
パワービルダーは、年間数千棟以上を施行し販売しています。
飯田グループのように、年間4万棟以上を施工している会社もあります。
地元で多く分譲している工務店さんでも30戸~50戸ですので、かなりの施工数であることが分かっていただけると思います。
パワービルダーが多くの施工するためには、自ずと大量仕入れが一括で発生し、それも、複数のメーカーから仕入れているので価格競争が行われ、原価は想像以上に安くなるのです。
徹底された施工管理
パワービルダーの建物は、
上棟してから完成までの工期は平均して45日から50日前後です。
ただ、毎年施工棟数が増えていることと、新型コロナウイルス感染症の影響で、少し工期が長くなっているように感じますが、それでもハウスメーカーと比べるとかなり早いことには変わりはありません。
ハウスメーカーで施工すると約90日くらいです。
お客様の中には、早く完成すると建物に欠陥があるのでは、と心配する声もありますが、徹底された施工管理で建築していて、無理に早くしているわけではないので、その心配は不要かもしれませんね。
また、同じ仕様の建物を建築しているので、職人さんの技術の差による遅れも抑えることができています。
職人さんの作業単価(人件費)
職人さんの現場ごとの作業単価は、ハウスメーカーの単価と比較すると安く設定されていますが、施工管理の徹底で工期が短く済みますし、
施工件数が多いパワービルダーの場合、職人さんにとっては次の現場が必ずある状態が続くので安心して働けるという意味でも大きなメリットになっています。
そのため、年間を通してみると職人さんの収入もそれなりの額になるのです。
また、建物の建築中には、
同時期に違う職種の職人さんが作業することがあります。
例えば、大工さんとクロス職人さん、大工さんと電気設備屋さんなどです。
このような場合でも、工程を徹底的に管理していますので、混乱することなく作業が進められるのです。
たとえ作業が重なったとしても大丈夫なように、近隣に職人さん用の駐車場を借りるなどして、現場でスムーズに作業ができるように配慮がされているのです。
パワービルダーの建物への不安を払拭
「パワービルダー」の新築一戸建ての価格が相場より「安い理由」と、そうできる「仕組み」についてはお分かりいただけてと思います。
価格の安さは企業努力で成り立っているのです。
それでも、「やっぱり建物は大丈夫か不安です」と言う声が聞こえてきそうなので、その不安を払拭したいと思います。
「パワービルダー」の建売住宅は、徹底した施工管理に加え、全ての物件は当然に第三者機関の検査を受けています。
それは「基礎配筋検査」と「構造検査」
そして、役所の最終検査に合格した証明である「検査済証」も発行されます。
第三者機関の検査は、パワービルダーの物件だけでなく、ハウスメーカーの「注文住宅」も、地元の工務店の「建売住宅・注文住宅」も全て同じ基準で検査を受けています。
パワービルダーの建売住宅は「安い」と言うイメージですが、全国の供給棟数におけるパワービルダーのシェアを考えると、その価格が普通で、ハウスメーカーの価格が高すぎるのかもしれませんね。
「日本の住宅は高すぎる」と言う声もよく聞きますが、本当にそうかもしれませんね。
マイホームを夢見る人に安くて良質な住宅を供給している「パワービルダー」には、求められている社会的役割が非常に大きいように思えます。
パワービルダーの中には「住宅性能評価(設計住宅性能評価・建設住宅性能評価)」の取得や、独自の制震金物を用いるなどして、構造上ではハウスメーカーと比較しても見劣りしない住宅を供給している会社も増えてきています。
「安かろう、悪かろう」と思っていると損をしてしまうかもしれません。
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