マイホームを建築する時の地鎮祭は絶対にやらなければならないのですか?
お客様から頂く質問の中に「地鎮祭ってやらなければならないのですか?」と言うものがあります。
地鎮祭(じちんさい)は、建物の建設が始まる前に工事の安全と住む家と人の繁栄を祈願する儀式ですが、必ずやらなければならないものではありません。
工事の安全を祈願も込められていますので費用を抑えて略式で行うこともできます。
そこで今日は、「マイホームを建築する時の地鎮祭は絶対にやらなければならないのですか?」について書いてみたいと思います。
大規模な建物を建築するときは、ほとんどの場合行っていますが、個人の住宅の場合は本当に必要なものなのでしょうか。
筆、新築一戸建て購入応援「仲介手数料・無料・0円・ゼロ・サービス」の加古川の不動産売買専門会社、未来家不動産(株)みらいえふどうさん代表、清水 浩治
地鎮祭(じちんさい)とは?
地鎮祭(じちんさい)には、主に3つの意味が込められています。
1.氏神様にその土地を利用する許可を得る
2.建築工事の安全を祈願する
3.住む家と人の繁栄を祈願する
一般的には「じちんさい」「じまつり」と言いますが、
正式には「とこしずめのまつり」と言います。
地鎮祭の起源は古く、持統天皇期(西暦690年頃)にはすでにその記述があります。
古代より、土木や建築などに伴う重要な祭として行われていて、これから始まる工事の無事と建築関係者の安全を祈願して、土地の氏神様に祈りをささげていました。
地鎮祭が建築儀礼として広く普及していったのは、江戸時代後半になってからだと言われています。
また、地鎮祭には、それまでもめていた近隣問題の「解決の場」とともに、工事費用算定に合意した建築主と施工業者との手打ちの場としての意義付けもあると言われています。
地鎮祭は具体的に何をするのでしょう?
施主として知っておきたい地鎮祭の当日の流れや準備について書きます。
地鎮祭は、地域や予算、形式などによって内容が変わりますが、ここでは一般的な神式の流れでご紹介します。
◆手水の儀
水で手を清め口をすすぎます。
◆開式の辞
神主さんが祭典を始める旨を告げます。
◆修跋(しゅばつ)の儀
全員が起立して、神主さんが、お供え物と参列者を祓い清めます。
◆ 降神(こうしん)の儀
神主さんが神様を招きますので、参列者は起立して頭を下げ神様をお迎えします。お迎えしたら一度着席します。
◆ 献饌 (けんせん)
神主さんが、奉献酒とお水などを神様にお供えします。
◆祝詞奏上(のりとそうじょう)
神主さんが、氏神様に建築工事の安全を祈願しますので、参列者は起立し頭を下げ祈願します。
◆四方祓い(しほうはらい)
お米とお塩、白紙によって土地を清めます。
◆地鎮の儀(鍬入れの儀)
鍬入れの儀は地鎮祭のメインイベントであり、施主も参加します。鍬入れの儀では、施主は大きな声で「エイエイエイ」と3回掛け声をかけて砂を崩す動作を行います。
◆玉串奉奠(たまぐしほうてん)
順番に玉串を祭壇に置き、神様に捧げます。祭壇に置くときは、茎を祭壇に向けて両手で丁寧に置きましょう。
◆撤饌(てっせん)
神主さんがお供え物を下げます。
◆昇神(しょうじん)の儀
神主さんが、神様を送り返します。一同起立して、神様をお見送りします。
◆神酒拝戴(しんしゅはいたい)
安全を祈願して献杯します。音頭は神主さんが行います。
◆神官退下
神主さんが現場を後にします。
◆直会(なおらい)
乾杯をして、神の御供物のお下がりをいただきます
◆祝宴
挨拶と祝辞のあとに祝宴が始まります。頃合いを見て中締め、手締めをした後に司会者の挨拶によりすべて完了となります。
地鎮祭当日までの3つの準備
地鎮祭を開催するための3つの準備は、日取りの決定、神主さんへの依頼、必要なモノの手配です。
地鎮祭の段取りは、ほとんどの場合、施工会社が全て行ってくれることが多いようですが、念のため自分がやるべきことがあるかは確認をしてください。
<日取りの決定>
まず欠かせないのが地鎮祭の日取りの決定です。地鎮祭の日取りの設定は、工事のスケジュールを見ながら、工事着工前の1週間から2週間くらいの幅で決めていきます。
そのなかで、暦の「仏滅」や「赤口」を避け、「大安」「友引」「先勝」の、できれば牛の刻(11時~13時頃)の時間帯で行うのが望ましいと言われています。
また、雨は土地を清めるので縁起がよいと言われているので、雨の日に地鎮祭が行われることも多いようです。
建築の場合の日取りの決め方には十二直(じゅうにちょく)と言う暦注を利用する決め方もありますが、ここでは省略します。
<神主さんへの依頼>
神式で行う場合は、神主さんへの依頼が必要になるのですが、その依頼は、ほとんどの場合施工会社が行ってくれます。
神主さんは、年間を通してさまざまな神事を行っていますので、いくらよい日取りを決めても、神主さんが来られなければ地鎮祭はできません。
地鎮祭の日取りは、複数の候補を決め遅くても1ヵ月前には、神主さんのスケジュールを確認して、参加の依頼をしておきましょう。
<必要なモノの手配>
必ず支払うことになるのは神主への謝礼です。神式の場合、謝礼ののし袋の表書きは「初穂料(はつほりょう)」もしくは「玉串料(たまぐしりょう)」、仏式の場合は「お布施」になります。
相場は2万~3万円程度ですが、地域によってさまざまなので、神主や担当者とよく相談をしてください。
そのほかには、使用するお供え物、ご近所への挨拶回りに持参するお菓子や日用品などの粗品、また地鎮祭後に宴会をする場合は飲食費などになります。
地鎮祭で必要な資材などは、ほとんどの場合、施工会社が用意してくれますが、お酒、水、塩、米、野菜、魚などのお供え物は、施主が準備を任される場合も多く、かかる費用は1万円から数万円程です。
資材やお供えの費用については、建築費用に含まれていることが多いので、負担が施主なのか施工会社なのかは、担当者に事前に確認してください。
そのほか費用がかかるのは、近隣の方へのあいさつのときに持参する粗品代、宴会の飲食費になりますが、粗品は1つ2000円程度のものを用意される方が多いのですが、地域によって差がありますので、こちらも事前に確認しておくと安心です。
儀式後の宴会は省略されることが多いですが、宴会の代わりに1000円~3000円程度の仕出し弁当を用意し、出席者に配布することもあります
宴会をする場合、費用は参加人数によって変わりますが、参加者は施主と施主の家族、神主さんのほかに、担当者、現場監督、設計者、大工の棟梁など工事関係者が出席するのが一般的です。
地鎮祭は行うべきでしょうか?
土地購入後、家を建てる工事着工前に執り行われるこの地鎮祭ですが、必ず行うべき儀式ではなく、逆に地鎮祭を勧めていないハウスメーカーもいるほどです。
特に都会では地鎮祭を行う人も少なくなってきているようですが、地域の工務店などでは、地鎮祭を勧めるところもあるようです。
地鎮祭は義務として決まっているわけではありません。
「お金も手間もかかるので行いません」「昔の慣わしなので必要ありません」と考える人も少なくないと思います。
ほとんどの場合、地鎮祭は施工会社が準備を行い、その費用は現場諸経費などに含まれる場合が多いですが、地鎮祭を行うかどうかは、施主が判断することになります。
何も言わなければ施工会社が準備を進めてくれますが、やめたい場合には「やめて欲しい」と依頼すればやめてもらえます。
ただし、地鎮祭を行わない場合でも工事関係者だけで略式の安全祈願を行うことがありますので、安全祈願の申し出があった場合は行ってもらいましょう。
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