仲介手数料無料のデメリットと無料にする不動産会社を批判する不動産業者の切実な事情
日本全国には多くの不動産会社があります。
でも、仲介手数料無料をサービスにしている会社は、それほど多くありません。
なぜなら、会社の利益のため一回の取引で手数料が2倍になる両手取引を優先する不動産業者が多いからです。
念のために、両手取引が日本では悪い行為ではないことを付け加えておきます。
ところが、最近になって仲介手数料を半額や無料にしてくれる不動産会社が現れてきたことから、自分たちの利益が阻害されるのではと警戒しているのだと思います。
そこで今日は、「仲介手数料無料のデメリットと無料にする不動産会社を批判する同業者の事情」について書いてみたいと思います。
筆、新築一戸建て購入応援「仲介手数料・無料・0円・ゼロ・サービス」の加古川の不動産売買専門会社、未来家不動産(株)みらいえふどうさん代表、清水 浩治
仲介手数料無料のデメリットをあえて挙げるなら
基本的に、仲介手数料が無料になることに対してのデメリットはありません!
仲介手数料無料サービスをしているお前が言うな!
と言われるかもしれませんが、
物件によっては100万円を超える仲介手数料が無料になるのですから、そのお金で家具家電を購入したり、今後に備えて貯蓄するなど、基本的にメリットしかないと思っています。
それでもあえてデメリットを挙げるとすれば、
全ての物件において無料サービスをご提供できないことかもしれません。
なぜなら、
無料にできる物件は売主様から仲介手数料を頂ける物件に限るからです。
たとえば、
売主側に担当する仲介業者がいる物件や、
新築一戸建て(建売分譲住宅)でも、特定の不動産業者のみを通して販売している物件は、売主様から仲介手数料を頂けないので無料にすることはできないのです。
とは言え、
物件によっては100万円以上にもなる仲介手数料が無料になると言うメリットは大きいと思います。
また、未来家不動産の新築一戸建て購入応援「仲介手数料・無料・0円・ゼロ・サービス」をご利用いただいたお客様からもデメリットのお言葉は頂いたことはありません。
しかし、仲介手数料を無料にする不動産会社が批判されているのも事実です。
手数料無料の不動産会社を批判するのは同業者
しかし、ネット上では、仲介手数料を無料にする不動産会社を悪者として批判する記事をよく見かけることがあります。
そして、その記事を書いているのは、ほとんどの場合、同業の不動産業者です。
なぜなら、売主からも買主からも手数料がもらえる「両手取引」を優先したい業者にとっては、買主様から手数料を頂かない不動産会社は邪魔な存在なのかもしれません。
そして批判は次のような内容が多いですね。
◆手数料が無料になる業者は仕事が粗い
◆手数料は無料にするけど価格交渉はしない
◆手数料は売主からもらうので売主の味方になる
◆手数料は売主からもらうので売主優位の契約になる!
それでは、一つずつ反論していきたいと思います!
手数料が無料になる業者は仕事が粗い
仲介手数料を無料にするサービスを実施しているのは、新設立の地元の不動産会社に多く、そのほとんどが買主様の利益を第一に考えています。
そして、サービスを利用いただいたお客様以外の人にも利用していただきたいと考えていますので、仲介手数料を頂く以上の仕事はすれど、粗い仕事をして地元で悪評がたつようなことはしたくないのです。
それよりも、膨大な広告費を使いテレビCMでのイメージ効果で有名な大手不動産業者は、仕事が粗くても、クレームが起きても、CM効果でお客様は来てくれます。
また、広告費のほかにも人件費や立地のいい店舗の賃料などの高額な維持管理費、〇〇フェアなどの販売促進費などが必要になるので、上限額の仲介手数料での両手取引をやめるわけにはいかないのだと思います。
そもそも、通常の不動産取引は「共同仲介」がほとんどで、売主様か買主様のどちらからしか仲介手数料を頂きませんので、片方だけの手数料だからと言って仕事が粗くなることはないのです。
共同仲介とは、売主様には売主担当の不動産業者がいて、買主様には買主担当の不動産業者がいて、ひとつの売買契約を進めて行くことです。
手数料は無料にするけど価格交渉はしない
そもそも、物件の価格交渉と仲介手数料は無関係です。
ただし、全ての物件で価格交渉ができるわかではありません。
価格交渉は、売主様と買主様と合意で決まるものです。
仲介手数料の有無とは全く関係がなく、
値引額を仲介業者が決めるものでもないのです。
交渉ができるできないは、
近隣物件も含めた対象物件への問合せ件数、
見学者人数などの販売状況、
決算期などの売主側の事情や
タイミングによる場合がほとんどです。
そのことを含めて考えたときに、
仲介手数料をもうう不動産業者は
価格交渉を必ず成功させてくれるのでしょうか?
もし、価格交渉に失敗したら、
その業者は仲介手数料は無料にしてくれるのでしょうか?
疑問だらけですね!
仮に、売主が価格交渉に応じてくれなくても
仲介手数料が無料であれば、
手数料を取られて失敗する業者よりはお得ですよね!
手数料は売主からもらうので売主の味方になる
不動産取引の仲介で、どちらか一方に肩入れすると売買は成立しません。
なぜなら、契約は売主様買主様双方のもので、どちらかに肩入れして、どちらかが取引を拒んだら当然契約は成立しませんし手数料も発生しません。
また、売主側にも買主側にも仲介業者がいる共同仲介であっても、業者間で戦うわけではなく、双方で安全で円滑な契約を進めるために努力をするものです。
わざわざ揉めるようなことを引き起こそうとはしません。
もし、売主からしか手数料をもらわない業者は売主の味方しかしないのであれば、
両手取引で売主からも買主からも仲介手数料をもらう不動産業者は、両方の味方をしているように見せておいて、両方の敵になると言うことでしょうか?
実は、両手取引の敵味方のあり方は、あながち間違っていないのです。
少しでも高く売りたい売主様と、
少しでも安く買いたい買主様の、
相反する交渉を一つの不動産業者が行うわけですから、
双方の味方のように、或いは、
相手方の敵のように見せかけておいて、
どちらか強い方の味方にならないと交渉をまとめることはできないのです。
このことから両手取引の場合、
売主様か買主様のどちらかが損をしていることに気付いて欲しいと思います。
ちなみに、欧米では
利益相反取引になるので「両手取引」は禁止されています!
手数料は売主からもらうので売主優位の契約になる
新築一戸建ての売買契約では、
通常の約定事項とは別に「特約条項」の付記を求められることがあり、その内容について買主が同意できなければ売買は成立しません。
また、重要事項説明書や売買契約書を売主である分譲会社が作成する場合もありますので、売主のみの仲介手数料であっても、両手取引で双方から手数料をもらう場合であっても、契約内容は変わらないと言うことです。
もちろん、売主からの主張が契約内容として理不尽であれば、仲介業者として是正を求めることになりますが、私の経験上、そのような是正を求める案件はありません。
そもそも売主が建売業者の場合、品確法や瑕疵担保履行法、契約不適合責任によって買主様は強く護られていますので、安心してください。
そもそも、売主からの条件に買主が了承できなければ契約に進むことはありませんし、もちろん逆のケースもあります。
それが、新築であっても中古であっても、手数料が無料であっても両手取引であっても、また共同仲介であっても全て同じです。
売主に優位な書類を作成しても、買主から不信感を抱かれれば、契約そのものが無くなるだけで、そんなリスクを冒してまで売主だけのために動いたりしません。
また、それは仲介業者にとっても何の得にもなりません。
諸費用明細に支払う必要なない課目があったら
特に注意して欲しいのが、
仲介手数料を無料にする不動産業者の中には、無料分を補填するために、本来は支払う必要のない費用を請求してくる業者がいることです。
たとえば、
イ.住宅ローン申込代行手数料
ロ.住宅ローン事務代行料
ハ.契約書類作成費用
二.土地仮測量費用
といった課目で費用を請求してきます。
「イ」と「ロ」は同じ内容ですが、その業者の提携ローンであれば事務手数料が発生する場合がありますが、提携でなかれば、住宅ローンの申込みは売買契約を円滑に進めるための必要な手続きですので、仲介業務の一環として仲介手数料に含まれる作業です。
「ハ」も仲介業務として当り前の作業ですので仲介手数料に含まれます。
「二」も新築一戸建ての場合は、建築確認を申請するときに売主が土地の測量を行っていますので、わざわざ仲介業者が測量する必要はないので、支払う必要のない費用です。
このような請求は、サービスとして仲介手数料を無料にする意味がなくなってしまします。
本来支払う必要のない課目費用が諸費用明細に記載されている場合は、その業者との付き合いはやめて、純粋に仲介手数料を無料にしてくれる不動産会社に変更することをお勧めします。
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今まで「メールフォーム」でやり取りをしておりましたが、
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「この物件の仲介手数料は無料になりますか?」と一言付け加えて送信してください。
未来家不動産株式会社の
新築一戸建て購入応援「仲介手数料・無料・0円・ゼロ・サービス」をご利用いただける物件かをお調べして、ご報告いたします。
また、「新築一戸建て(建売住宅)を探し始める前の基礎知識」をシリーズで送らせていただきますので、参考にしていただければ幸いです。
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