【逆浸透膜浄水器】水質汚染の原因は人間によるものが最大の原因
ここでは、水質汚染の原因について書いてみたいと思います。
今や、水質汚染の原因は多岐多様にわたっています。
人間による原因、農業による原因、ゴルフ場による原因、産業による原因などです。
そして、それぞれが複合的なメカニズムでさらに汚染は進んでいくのです。
いずれにしても、水質汚染の原因は人間によるものが最大の原因になっているのです。
人間による原因と食物連鎖
水質汚染の原因の一つは「人間によるもの」です。
人口増加にともない、水の需要は年々歳々うなぎ昇りに増加し、水源確保の問題はどこの自治体でも深刻です。
ちょっとした雨不足で水源が涸れて、給水制限さわぎが毎年のようにおこっています。
水の需要が増えるにつれ、
飲用水として適していない湖沼や、河川の水までも、原水として利用しなければならなくなり、水道水の水質は悪化してきています。
それに、年々増加するさまざまなゴミや排泄物、生活雑排水、なかでも無リン合成洗剤JASは、
水を汚染するにとどまらず、皮膚を通して吸収され、毛細血管に侵入して循環し、肝臓を侵すことが確認されています。
合成洗剤は、使用後の水中に溶けて排水されると、この排水が地下に、河川に、海に流れ着きます。
そして奇形魚の誕生です。
たとえ奇形でなくとも、そこでとれた魚を食べるのは危険です。
これが「食物連鎖」の恐怖です。
かなり以前に、「水俣病」や「イタイイタイ病」が大変な社会問題になりました。
水俣湾、神通川にそれぞれ水銀、カドミウムが工場排水としてタレ流しにされ、そこに生息する魚を食べた住民が発病しました。
忘れることのできない「食物連鎖」の最大の恐怖です。
そして、その後遺症はいまだに続いています。
同様の危険な状態は全国各地で連綿と続いているのです。
極論かも知れませんが、
私たちは病気になるために、洗濯、掃除、食器洗いをしているともいえるのです。
このように、国民全員が水質汚染にかかわり、加害者となり、そして被害者でもあるのです。
農業による原因
もう一つ、「農業による原因」です。
農業技術は急速に発展し、化学肥料、殺虫剤等の農薬も多量に生産、使用されています。
特に果物は、全部とはいいませんが、ほとんどが花のうちから農薬づけです。
なかでも「除草剤CNP」からは猛毒ダイオキシンが検出されています。
ダイオキシンはベトナム戦争で大量に使用され、次々と奇形児が生まれ、数十年もたった今でも、ベトナムでは奇形児が産まれ続けているのです。
日本では、ゴミ焼却場から排出するダイオキシンが社会問題になりました。
牧畜や酪農でも、化学肥料問題、特に家畜の排泄物から生まれる硝塩酸が問題になっています。
北海道のある酪農地区では、このために地下200メートルまでも地下水が汚染されている状態です。
生命の源「水」と日本人の主食「米」・・・・この二つが結びついた結果、そこに「癌」の脅威が生じることになりかねないのです。
その背景には、化学物質に頼りきった日本の農政の姿があったのです。
除草剤CNPは「MO」という商標で、廉価で、しかも米に付着しないという謳い文句で大ベストセラ-になりました。
この農薬の毒性で、癌、特に胆のう癌の死亡率が、篤農地域、とくに東北や新潟地方に全国比のニ倍も発生し大問題になりました。
これらの除草剤や農薬は、農家と農薬という直接的な被害関係にとどまらず、水田、河川、地下水系を通じ、全国の上下水道を無差別に汚染するという衝撃を含んでいるのです。
ゴルフ場による原因
忘れてはならない農薬禍、「ゴルフ場による原因」です。
数十年前、北海道のゴルフ場の農薬が原因で、養殖魚9万匹が全滅するという事件がおきました。
ゴルフ場の芝に殺菌剤の有機銅(スモン病の原因)を撒いたところに、大雨が降って農薬が川に流れ養魚場の魚を全滅させたものです。
日本のゴルフ場ほど芝の保護のため、農薬を大量に使うところはありません。
このためにゴルフ場従業員さんやキャディさんが農薬にふれ、約9割の人が皮膚害、眼病、偏頭痛に悩まされ、そのうち4割の人の症状は続き、 2割は重症になっていることがわかっています。
これらのゴルフ場では、 殺虫剤EPN乳剤(有機リン剤)、除草剤CAT(シマジン)、殺菌剤TPN(有機塩素系剤)が使用されています。
こうした農薬が分解されずに近くの河川に流れ込み、水源を汚染するばかりか、たちどころに地域に水をもたらした自然の水系をも破壊しつくしてしまうのです。
こうした危機感から反対運動の機運がもりあがり、最盛時は全国規模で抗議の声があがったのです。
こうした声に答えるべくゴルフ場でも、苦慮しているのですが、「よい殺人鬼や、よい泥棒がいないのと同じように、よい農薬なんてありえない」のです。
産業による原因
もう一つは「産業による原因」です。
高度の物質文明に恵まれた私達は消費生活を満喫しています。
テレビ、冷蔵庫、レンジ、車等々・・・・そしてこれらは次々と生産され、次々と新製品に変えられていきます。
生産の工程において鉄、プラスチック、アルミなど、多くの素材と、薬品が使用されています。
そして多くの排泄物、産業排水を出します。
これら工場からの毒物排出は常に問題になりマスコミ等をにぎわかせました。
トリクロロエチレン流出、炭化水素やトキシン(癌の原因物質)などが
工場排水や工業廃棄物として流失して河川や湖沼に入り、前述の水循環によって水汚染は加速されていくのです。
ダイオキシンとともに社会問題になっているものに、「環境ホルモン」があります。
この「環境ホルモン」は、生物の種の存続に拘わる重大な問題です。
私たちが日常なにげなく使っているポリ容器などから流出したり、
廃棄された石油製品等から溶出して、生物の種の退化を招いているのです。
大企業の大量生産、大量消費政策が、必然的にもたらした環境破壊です。
その結果、歴史に類をみない水汚染を引き起こしているのです。
複合的水汚染のメカニズム
一口に水質汚染といっても、それは構造的で複合的な汚染であることが見てとれます。
私たち人間は便利で豊かな生活を享受するため、次々に新商品を誕生させ、使い捨ててきました。
その結果、有害な化学物質を大量に大気中や大地にバラまき、
それが飲み水の源となる河川や湖沼の汚濁を招いてきたのです。
私たちはそうした有害物質を呼吸や飲み水によって体の中にとりこみ、
さらに、それらを含んだ野菜や肉、魚などを通じて体内に摂取しています。
これらの有害物質は生体内にとりこまれると
そのまま蓄積・濃縮化し、それを食料源としている生物に、致命的な影響をおよぼします。
また、粗大ゴミや産業廃棄物も汚染源となっています。
化学物質のポリ袋やプラスチックは自然界で分解されることはなく棄てて置かれます。
さらに全国のコミ処分場は満杯です。
かたっぱしから焼却されて、その灰はシールドされた穴にどんどん埋められて行きます。
その過程で、他の物質と化学反応を起こし、地上最大の猛毒タイオキシンや環境ホルモンを生成するのです。
このシールドの穴には焼却灰のみならす、産業廃水もどんとん流されてやがて埋め立てられます。
その結果として発生する有害物質を想像したら、恐怖感で一杯です。
酸性雨も複合汚染の典型的な例です
工場の煤煙や自動車の排気ガスなどに含まれる窒素酸化物・硫黄酸化物が
大気中に拡散し、酸性の強い有害物質に変化して、雨とともに地上に降りそそぎます。
その被害は甚大で、魚は死滅し、森林は枯れ、土地は荒れ果ててしまいます。
自然界には、もともと自浄作用がありますので、
有機性の汚濁物質は多量の水で薄められたり沈殿したりします。
また、水中に溶存酸素が十分あれば、好気性微生物の働きで有機物は分解されます。
ところが、前述のような有害物質(トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、ダイオキシン、環境ホルモン等)は、
大地の自浄作用の限界を越えているので、いつまでも分解されずに残留しています。
また、湖沼や河川の富栄養化現象もどんどん増加し、自然の自浄作用が及ばなくなって深刻な問題となっています。
※富栄養化現象とは、湖沼や川のよどみにおいて、植物プランクトン(浮遊性の藻類)が異常増殖し、
水面が緑青色になり抹茶をまいたようなアオコ(青粉)が発生する現象のことです。
私たちの身の回りを見てみると、意外なほど有害物質が多いのに気がつきます。
煙草の吸い殻、痰や唾、車のオイル、擦り減ったタイヤのカスや煤煙、動物や昆虫の死骸、防虫剤や殺虫剤その他数限りなくあり、
その物質が雨や雑排水とともに流されて、再び飲料水となって戻ってくるのです。
こうして、ひとたび汚染された水を安全でおいしい水にもどすには、膨大な費用と長い年月とを要します。
といって、行政ができることは予算などから限りがあり、現時点での緊急な水質改善はまったく望めないのが現状です。
水が生きるために不可欠なものである以上、また、水質の向上がただちに望めない以上、
私たち自身の手で積趣的に「安全でおいしい水」を取り入れる工夫をすることが最善の道ということになるのです。
逆浸透膜浄水器(RO膜浄水器)関連のブログ一覧
逆浸透膜浄水器(RO膜浄水器)関連のブログ一覧ですので参考にしてください!
気になる記事を「Click or Tap」してお読みください。
1.逆浸透膜浄水器(ぎゃくしんとうまくじょうすいき)とは? 水道水から純水(ピュアウォーター)をつくる浄水器です!
2.各分野で高評価で大活躍の「逆浸透膜浄水器(RO膜浄水器)」の「逆浸透膜システム」
3.逆浸透膜システムは国際宇宙ステーションで大活躍しています
4.驚異の逆浸透膜システム、逆浸透膜システムだけがトリハロメタンを取り除ける
8.水道水の汚染と現状、そしてその危険を知ることが自分で自分を守ることにつながります
9.水は生命の源! 正しい基礎知識と安全で安心できる本当の水を知って欲しい
10.水と人体 水は生命にとって不可欠のも 私たちの体の組織を構成している大部分が水
12.水質汚染の現状と「ペットボトルブーム」と「トリハロメタン問題」
13.ミネラルウォーターに対する大きな誤解、人間が摂取しても全く栄養にならない
14.実験でみる水道水の汚染実態!塩素測定実験・電気導通テスト・電気分解テスト
15.浄水器もどきの氾濫、ネーミングの通り本当に水をきれいにできるのでしようか?
16.浄水器のタイプ、小型の蛇ロ直結型・流しの横や下に置く大型の据置型
関連した記事を読む
- 2023/04/16
- 2023/04/15
- 2023/04/14
- 2023/04/13