逆浸透膜浄水器に関するQ&A
「逆浸透浄水器」のことをよく知っているという人たちの中の、ごく一部の間で、いくつかの誤解があります。
また、「水」及び「浄水器」対するの偏った情報を鵜呑みにして、ピュアウォーター(純水・RO水)を誤解している人もいます。
ここでは、「逆浸透膜浄水器」に対する「Q&A」についてご紹介します。
- 「純水(RO水)」にはミネラル分が含まれていない
- 「純水(RO水)」は蒸留水と同じで飲んだら体に悪い
- 逆浸透過程で器外に捨てられる水がもったいない
- 一般の浄水器と比較して価格が高い
- Q.塩素は人体にとって有害ですか?
- Q.このような飲水を浄化せず飲んでいたら病気になりますか?
- Q.どうやってこのような水を浄化するのですか?
- Q.ROとは何ですか?
- Q.誰がROシステムを発明し開発したのですか?
- Q.水中に含まれる汚染物はどうなるのですか?
- Q.RO水は市販のおいしい水よりおいしいですか?
- Q.ポトルウォーターはRO浄水器で作る水と値段が違いますか?
- Q.ROシステムは電力を必要としますか?
- Q.RO浄水器では、どれくらいきれいな水ができるのでしようか?
- Q.ROシステムは無機ミネラルも取るのですか?
- Q.ROシステムでできた水はどんな用途がありますか?
- 逆浸透膜浄水器(RO膜浄水器)関連のブログ一覧
「純水(RO水)」にはミネラル分が含まれていない
確かに、「純水(RO水)」には、ミネラル分は少なくなっています。
廃棄される不純物とともに除去されてしまうミネラルもあるからです。
では、ここでちょっと考えてみてください。
ミネラル分をたっぷり含んでいるが、有害物質もたつぶり入っている浄水器の水と、
ミネラル分は少ないが、トリハロメタンをはじめ、有害物質をすべて除去した安全な水とでは、
どちらを選びますか?
よほどのヘソまがりでない限り、後者を選ぶでしょう。
水の生命は「安全性」につきるので、ミネラル分を含むからと言って、わざわざ危ない水を選ぶ必要はないのです。
極論すれば、ミネラルが大事か、それとも生命が大事か、のレベルの問題なのですが、
こうした誤解が生じるのも、日本人が持つ「ミネラル神話」によるものです。
それが、単なる雰囲気や、仕組まれたものであることは、以前にお話しした通りです。
ミネラルの重要性がことさら強調されていますが、ミネラルは、水から摂取する必要のない栄養素であることを知るべきなのです。
仮に、水だけで1日に必要な量のミネラルをとろうとすれば、それこそドラム缶に1本~2本もの水を飲まなければ、まかなえません。
さらに、その人の食生活でかなりのミネラル分が不足していると分かった場合、
ミネラルウォーターをたくさん飲んで補おうとするのでしようか。
一般的には、やはりミネラルを含んだ食品をとろうとするか、食生活の改善に努めると思います。
つまり、水に含まれているミネラル分は、多くの食品に含まれているミネラル分と比べれば、こく微量に過ぎないのです。
食べ物の中に含まれるミネラルと水のミネラルは、根本的にちがいます。
大別して「有機ミネラル」と「無機ミネラル」で、その働きもまた違うのです。
人間にとって必要な栄養素としてのミネラルは、食べ物からとる「有機ミネラル」です。
植物が必要とするのは「無機ミネラル」です。
ミネラルを含んだ食品は、われわれのまわりにたくさんあります。
バランスのよい食生活を心がけてさえいれば、必須ミネラルは十分にまかなうことができるのです。
すぐ目の前を見ても、コップ1杯の牛乳には、国産のミネラルウォーター50倍ものカルシウムが含まれているのです。
「純水(RO水)」は蒸留水と同じで飲んだら体に悪い
確かに、蒸留水は産業用、医療用に多く使われていて、飲み水用としては使われていませんし、
植木や切り花に蒸留水を使い続ければ、長持ちしないとも言われています。
植物の生育には機塩類(無機ミネラル)が必要ですから、これの入っていない蒸留水は不向きなのです。
しかしながら、「純水(RO水)」は必要最低限度の電解質を溶出しています。
電解質とは、水に溶けるミネラルのことで、四大ミネラルとしてカルシウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、
その他に微量元素があります。
電解質は体内で、生体活動のあらゆるものに係わっています。
例えば、60兆とも100兆ともいわれる細胞一つ一つに栄養を補給し、老廃物を運び去る作用などです。
この電解質は、多すぎても少なすぎてもだめなため、体内で常に一定の量を保つよう緩衝作用が働いているのです。
ミネラルは多いほどよいというのはまったく根拠のないことです。
他の器種の販売業者の「ためにするウソ」としか言いようがありません。
余談ですが、ある大手不動産会社で、分譲マンションの水苦情処理対応のため、浄水器導入案があり、
業者の立ち会い説明会があり、三番目に弊社の説明になりました。
説明中にあと、10社ぐらい残っていたのですが、みんな帰ってしまいました。
逆浸透膜浄水器の性能は、それほどの脅威なのでしようね。
人間や動物が、超純水を飲むと下痢をする。
体内のミネラルを奪い、水分子が安定するため、人体は防御のために体外に排出しようとして下痢をする。
とか、「「純水(RO水)」は毒である」とか書かれている本があります。
さて、何を言っているのか皆さん分かりますか? さっぱり分かりません。
一般の人には、超純水など入手困難です。
よしんば入手できても、容器に移したり、開封したりすれば、もう超純水ではなくなり、普通の純水になります。
そこで、ある大手メーカーから超純水を手に入れ(この時点で既に普通の純水)
社員全員で飲み続けましたが、誰も下痢はしませんでした。
一時間おきぐらいにコップで飲み続けても、まったく異常はありませんでした。
体験は何にも勝ります。
想像や思い付きで活字にする人が多いのも困ります。
しかし、これは超純水の話です。
RO水には電解質が残っていますので、本当の意味でのヘルシィウォーターなのです。
第一、「純水(RO水)」が毒ならば、
25年以上も使い続けている私たち家族は、何回も死んでいなければなりませんが、皆ピンピンしております。
いまひとつ、用語の誤解もあるのでしよう。
RO水を純水と表現していますが、これは化学用語で言う純水(蒸留水)とは違う意味です。
きれいな純粋の水と言う意味での表現です。
逆浸透過程で器外に捨てられる水がもったいない
いわゆる「廃棄水」の問題です。
これは、もったいないどころか、浄水器内部にいっさいの不純物をとどめないための重要な捨て水です。
逆浸透膜(メンブレン)を常に清潔に保ち、雑菌も繁殖させない働きを、この廃棄水が行っているのです。
ほかのシステムの浄水器と比べ3年~5年間、メンブレンの交換が不要なのもこの廃棄水があればこそです。
水の使用量が多いことから経費の面でバカにならないとの声がありますが、
日本の水道料金は大変安く、地域によって違いもありますが、1ℓあたり約よ0.5円です。
安全でおいしい水を飲むために、多少の捨て水による金額の過多にこだわるのはナンセンスといえます。
ほとんど基本料金内でおさまりますが、
機種によっては、月額にしてせいぜい1,000円~2,000円ほど水道料金が増えるだけです。
この捨て水があればこそ、RO水は常に安全で安心できるヘルシイウォ-ターでありつづけるのです。
一般の浄水器と比較して価格が高い
きわめて皮相な意見です。
「安全な水」を保証する浄水器は、逆浸透システム以外にないのが現状です。
しかも、メンブレン交換が3年以上という経済性も兼ね備えているのです。
一ヵ月に一回とか、三ヵ月に一回とか、頻繁にフィルターを交換する他方式の浄水器は、維持費はむしろ高くつきます。
そのうえ、安全性は得られないのであれば何にもなりません。
また、電子水や磁化水は40万円~60万円もしますし、ミネラル浄水器は20万円前後という値段です。
高価格=低品質だと思いませんか。
本来、高価格=高品質が、資本主義の常識でしよう。
なにより優先するのは、水の安全性であるはずです。
そのために 、浄水器ブームが起きているのだと思います。
といったところが、逆浸透浄水器に関する誤解と、それに対する答えです。
価格に関しては、「水の安全」に対する認識の違いから生じるものですからしかたないでしようが、
ミネラルの除去や廃棄水のシステムなど、
一見、逆浸透浄水器の欠点のように見える部分が、じつは安全な水の条件を満たすための最大の長所なのです。
このほか、実務で直面する一般的な質問事項をQ&Aでご紹介します。
Q.塩素は人体にとって有害ですか?
A.有害です。
塩素は水中の病原菌やバクテリアを殺菌するために使われますが、
塩素消毒をすることによって、トリハロメタンなどの発癌物質を形成します。
塩素消毒をしている水を飲む地域の人は、塩素消毒されてない地域の人より、
消化器系や泌尿器系の癌が発生する確率が50%も高いということです。
これは塩素そのものの原因より、塩素殺菌することにより生じるトリハロメタンによるものです。
Q.このような飲水を浄化せず飲んでいたら病気になりますか?
A.なる場合が多いです。
アメリカのアトランタ州やジョージア州の医療センターで15年以上も研究を重ねたところ、
水による病気が8万種類にものぼるということがわかりましたが、現在はっきりしている病名は、ほんの10%にしか過ぎません。
EPAのべラック博士は
「飲み水と腸とは、とても密接な関係があるが、ほとんどの病名がまだはっきりしていない」と述べています。
日本でも、あらゆる機関からこの種の報告はでています。
今でも水の有害物質で解明されていないものが、大多数を占めています。
Q.どうやってこのような水を浄化するのですか?
A.浄化する方法はたくさんあります。
活性炭フィルター、イオン交換樹脂法、マイクロフィルター、逆浸透法(RO)等があります。
これらの中でも「RO」による逆浸透法が、最も効果的、能率的、経済的な方法です。
Q.ROとは何ですか?
A.Osmosis(浸透)とは、植物などが根から水分や栄養分を取り入れて、葉の先端まで供給するしくみです。
根から吸い上げた水分・栄養分を、細胞から細胞へと壁をつたって運びます。
これを科学的に説明すると、濃度の違う液を、浸透膜を使って隔てると、水は濃度の低い方から高い方へ移動します。
このしくみは、人間や動物の体でも行われていることです。
逆浸透法は、人工的にこの自然の営みを逆にしたものです。
水圧を利用し水をメンブレンに通します。
この時、水圧により、メンブレンが水の分子を分離し、きれいな水だけを通過させて、不純物は除去されて排出されるのです。
Q.誰がROシステムを発明し開発したのですか?
A.この「RO」モジュールは、
何年も前から米国政府(NASA)の塩水研究所(現在のWater Reserd and Technology)で開発されました。
この研究所では大変な資金を費やし、現在までのメンブレンの開発費は、200億ドルをすでに越していると推定されます。
この膨大な開発費をかけて完成した「ROシステム」は最も能率的、効果的な水の浄化法として注目されています。
Q.水中に含まれる汚染物はどうなるのですか?
A.台所の排水管に排出します。
ご存知の通り、フィルターは汚れてくれば交換が必要です(平均年間一回)。
ROメンブレンは水圧でセルフクリー二ングしていますので、自然にきれいになります。
Q.RO水は市販のおいしい水よりおいしいですか?
A.味覚の問題は個人差がありますが、ご愛用いたたいているユーザーさんは、皆さんおいしいと言っています。
アメリカのボトルウォーターはすべて「RO」で製造されたものです。
日本では、まだまだ普及が遅れていて、相変わらず非衛生的、非健康的なボトルウォーターが主流を占めています。
Q.ポトルウォーターはRO浄水器で作る水と値段が違いますか?
A.違います。
ボトルウォーターは、市価が1ℓあたり100円~150円ですが、「RO浄水器」で作る水はℓあたり平均2円~3円です。
Q.ROシステムは電力を必要としますか?
A.一般的には必要としませんが、
メーカーの標準設定水圧は4.2kg/c㎡ですから3.0kg/c㎡以下の水圧の所では、加圧器の使用をすすめます。
また、アンダーシンクタイプは加圧器を標準装備しています。
電力使用量は平均で一ヵ月20円くらいです。
Q.RO浄水器では、どれくらいきれいな水ができるのでしようか?
A.バクテリア、ウイルス、トリハロメタン、ほかの有害物質等、平均95%~98%除去します。
Q.ROシステムは無機ミネラルも取るのですか?
A.いいえ。
3%~5%の無機ミネラルは残します。
Q.ROシステムでできた水はどんな用途がありますか?
A.あらゆる所で使われています。
「RO水」は家庭で使えば万能です。
炊飯、料理、硬くてきれいな氷、スープ、濃縮ジュ-ス、コーヒー 紅茶、お茶、余道、華道、乳児のミルク、お菓子作り、ダイエット、車のバッテリー液などにも適しています。
逆浸透膜浄水器(RO膜浄水器)関連のブログ一覧
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1.逆浸透膜浄水器(ぎゃくしんとうまくじょうすいき)とは? 水道水から純水(ピュアウォーター)をつくる浄水器です!
2.各分野で高評価で大活躍の「逆浸透膜浄水器(RO膜浄水器)」の「逆浸透膜システム」
3.逆浸透膜システムは国際宇宙ステーションで大活躍しています
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