【逆浸透膜浄水器】驚異の逆浸透膜システム、逆浸透膜システムだけがトリハロメタンを取り除ける
逆浸透膜浄水器の「逆浸透膜システム」・・・・
耳慣れない言葉かもしれませんね。でも簡単なシステムなんです。
まず通常の「浸透」について説明します。
たとえば、浸透膜を境にして水と食塩水を入れると、お互いの濃度が違いますから濃度を均一化しようとする作用が起こり、
水は浸透膜を通って移動します。
さらに、濃度の低い水側から濃度の高い食塩水側に移動した水は、ある程度の高さのところで止まります。
このとき生じた液面の差を「浸透圧」というのですが、これが「浸透」の原理です。
動物や植物の細胞膜は「半透膜」と呼ばれ、物質が溶け込んでいる水溶液から水の分子のみを透過させ、
水中に溶けている他の物質は通さないという選択的な透過機能を持っているのです。
例えば、ナメクジに塩を掛けると溶けるのは、ナメクジの水分が細胞膜を通し塩に向かって浸透していくからです。
この通常の浸透作用に対し、
逆に食塩水側に浸透圧以上の圧力を加えると、当然、食塩水に溶け込んだ水は食塩水側から水側へ移動し始めます。
これが「逆浸透」と言われる現象になります。
自然界の原理「浸透」の逆が「逆浸透」
「浸透」は自然界の原理です。
たとえば、
私たちが呼吸をして酸素を肺に取り込み、その酸素を血液に入れていく原理や、
植物の根が水や栄養物を吸い上げる原理も全て、この浸透原理に基づいています。
この浸透原理を分かりやすく言うと、濃度の低い方から高い方へと移動する原理です。
それに対して「逆浸透」の原理は、
濃度の低い方から高い方へという原理を逆転させたもので、
濃度の高い方に圧力を加えて濃度の高い方から低い方へ移動させる原理です。
この原理を利用することで、
水を純粋な水と汚染物にはっきり分けることができるのです。
一般の浄水器で汚染物質は取り除けない
水が逆浸透膜にぶつかると、
この逆浸透膜を通れる物質と通れない物質に分かれ、通れない物質は逆浸透膜の前で取り除かれます。
この現象を分かりやすく身近な現象にたとえると、窓ガラスを考えてみてください。
窓ガラスには穴が開いていないにもかかわらず、光やある程度の熱を通します。
ですが雨や風、ゴミ、チリ、木の葉などは通しません。
この現象を思い浮かべていただければご理解いただけると思います。
一方、一般の濾過方式の浄水器に使われているマイクロフィルターで食塩水と真水を隔てても浸透現象は起きず、
塩水と真水とがフィルターの孔を通して互いに混じり合い両側とも塩水になってしまいます。
これは、食塩水中の塩分が、水の分子と同じ大きさで水中に溶け込んでいるため、
0.01ミクロン程度の濾し分けまでが限度であるマイクロフィルターの孔をやすやすと透過してしまうからです。
これで分かるように、一般の浄水器では、問題の水道水中の汚染物質を取り除くことは物理的に不可能なのです。
ウイスキーでも真水とアルコールに分離される
一般的な浄水器とは根本的に違って「逆浸透膜浄水器」は水道の水圧によって逆浸透を起こし、
水道水をメンブレンフィルターに押し付けて水の分子と微量のイオン(電解質)だけを取り出します。
水道水中の汚染物質は如何にその分子が小さくても
メンブレンにはじかれ水の流れとともに「廃棄水」として器外に排出されてしまうのです。
たとえば、数百年もの間熟成されてきたウイスキーでさえ、逆浸透するとたちまちアルコール分と真水に分離されます。
取り出された真水はアルコール分皆無でそのまま飲料水として飲むことができます。
アルコール分の方は凝縮され不純物として器外に捨てられることになります。
浄水器なんかで本当にウイスキーが真水になるのかと思うかもしれませんが、簡単になってしまうのです。
ウイスキーだろうがウーロン茶だろうが、あるいはオシッコだろうが逆浸透にかかればそのまま「飲める水」となります。
逆浸透膜システムだけがトリハロメタンを取り除ける
では、なぜそうしたことが可能なのでしょうか。
実は、使われている「濾材」にその秘密があります。
一般の濾過方式の浄水器に使用されているフィルターの孔径は1ミクロン内外です。
それに対し逆浸透のメンブレンの孔はなんと0.0005ミクロン~0.0001ミクロン。
この想像を絶するミクロの攻防が、濾過と浸透との差となって現れています。
超ミクロの孔・・・・もちろん肉眼では見えない世界です。
したがって、塩素や雑菌をはじめ濾過方式の浄水器では取り切れない発癌性物質のトリハロメタンなど
水道水中のあらゆる有害物質が除去できるのです。
例えば、トリハロメタンの大きさが野球ボールだとすれば、
メンブレンの孔は木綿針の孔ほどの大きさになり、とても通過することはできません。
このように逆浸透膜浄水器では、あらゆるものがほぼ完全全に除去されるので、真に安全で安心できる水を造ることができるのです。
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