不動産屋さんのチラシに載っている「購入希望者」って本当にいるのですか?
ご自宅のポストに「このエリアで買いたい人がいます!」とか、「この地域で購入希望者がいます!」のような不動産の募集広告やチラシが投函されることはありませんか?
そして、そのチラシに掲載されている「買いたい人」って、本当にいるのかと言う疑問をもたれてことはありませんか?
そこで今日は、不動産会社の売り物件募集チラシの「買いたい人」の真実について書いてみたいと思います。
「この地域で買いたい人がいます!」このチラシの購入希望者って本当にいるのですか?
ご売却中のご自宅が、なかなか売れないと悩んでいるときに「この地域で探しているお客様がいます!」と言う売り物件の募集チラシを見ると、この不動産屋さんに依頼すれば、すぐに売れるのでは、と思ってしまいますよね!
しかし、こうした広告やチラシには、ちょっと注意が必要です!
例えば、
① 求む!売却不動産!
② 売却をご検討中の方、無料査定します!
③ このエリアで一戸建を探しているお客様がいます!
④ ●●学校区で一戸建を探しのお客様がいます!
⑤ このマンションを探しているお客様がいます!
このような内容のチラシを見てどう思いますか? 売却を考えていな人には、どのチラシも目に留まらず、ゴミ箱にポイでしょうね!
では、売却を検討中、或いは売却中の人の心理で検証します。
①と②は、よく投函される内容で具体的に探しているお客様はいない、と考えます。
③と④と⑤のチラシでは「具体的に探している人がいるなら、すぐ買ってもらえるかもしれない」と思いチラシの内容を隅々まで見たり、不動産会社に連絡するかもしれませんね。
実際は買いたい人は居ないと思った方がいいかもしれません!
不動産会社は、不動産の売却依頼を受けて、売買契約が成立することで仲介手数料をいただくお仕事です!
不動産会社が「売りたい人を探す」「売り物件を求める」ためのチラシは、言い方は少し悪いかもしれませんが、問屋さんで言う、仕入れのお仕事なのです。
売却の依頼を受ければ、売主様から仲介手数料をいただくことができ、自社の直接の買主様と売買が成約すれば、買主様からも仲介手数料をいただくことができます。
業界ではこれを「両手取引」と言います。
売却物件募集は仲介の基本!費用をかけてでも売却物件を探します
不動産会社の中には、探している人に対して物件を見つけるのではなく、自社で扱う物件を集めることが目的になっている会社がほとんどです。なので、こうした売り物件募集の広告やチラシには、ちょっと注意が必要なのです!
自宅を売りに出して、時間ばかりが経過して、全然売れなかったら「売却を依頼している不動産会社には力がないのでは?」と心配になりませんか?
そんな矢先に、このような募集チラシを見てしまうと「この不動産会社には、買いたい人がいるんだぁ!」と期待をしてしまいます。
実際には買いたい人が居ないのに居るかのように書くことは違反です!
しかし、実際に買いたい人が居るのかを見極めるのは難しいのが現実ですが、多くの場合、実際には買いたい人は居ないと思って向き合った方が良いと思います。
実際には買いたい人が居ないのに居るかのように書くことは誇大広告になり違反です!
ただし、全てが作り話で、嘘だということではありません!
例えば、具体的に探しているお客様がいなくても、人気エリアの住宅地やマンションで売却物件が出たら、すぐにでも買いたい、検討したいという人が、潜在的に存在していて、購入希望者が直ぐに現れると言った場合があるからです。
不動産の募集広告やチラシを真に受けてはダメ!?
実際に買いたい人が居るか居ないかを見極めるのは難しいので、居ないと断言することはできません。
しかし、この不動産会社には、買いたい人が居るからと信じてしまい売却を依頼し、実際には、買いたい人が居なくて、なかなか売れずに時間だけが経過し販売金額を、どんどん下げることだけは避けたいものです。
買いたい人が居ないのに居るかのように嘘の募集チラシを配布している不動産会社なのか、買いたいお客様のために、希望する地域に募集チラシを配布している不動産会社なのか、言い換えれば、信頼できる不動産会社かどうかをよく検証する 必要があります。
このブログを読んでいただくことで
売り物件募集チラシの裏側には、不動産会社のいろんな狙いがあることを知っていれば、チラシの内容を真に受けずに、不動産会社への質問内容や、それに対する回答で、依頼すべき会社かどうかが分かってくると思います。
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