不動産売買の「残代金決済」この日には何をするのですか?
決済とは、売買契約に基づき、買主様が売主様へ残代金を支払い、売主様から買主様へ不動産の所有権移転登記をする手続です。
決済することで、その不動産の売買が完了することになります。
では、残代金決済当日には、実際にどのようなことが行われるのでしょうか?
事前に知っていたら、不動産売買の集大成である決済は緊張せず、円滑に進めることができると思います。それでは、確認していきましょう!
残代金決済・物件引渡しの当日のおおまかな流れ
まずは、決済前に
現地で物件の最終確認を行います。この際には、売主様と買主様、そして仲介業者が立会って、境界の確認や設備表に基づいて、契約書通りの状態で引渡しができるか、忘れ物は無いかを確認します。
その後、
銀行もしくは不動産会社で決済を行います。
ただし、この順番が逆の場合も多く、売主が立ち会わないケースも多いようです。
それでは、あなたが不動産を売却する場合の、残代金決済、物件引渡し当日の流れについて書いてみたいと思います。
こちらもご覧ください!
※不動産の売買契約当日の流れを知って、少しでも緊張を和らげてください!
残代金決済当日の流れ ①登記申請手続きと依頼
登記を代行する司法書士に、所有権移転登記などの必要書類を確認してもらい、委任状に署名押印をし、登記を依頼します。
司法書士には、不動産の所有者であることの本人確認も仕事のひとつですので、抵当権の抹消登記や住所変更登記が必要が無く登録免許税がかからなくても、司法書士への報酬が発生するのが一般的です。
買主様から残代金を受け取ったら、不動産の所有権は買主に移りますが、その日のうちに、法務局へ所有権移転登記申請をしなければなりませんので、決済は平日の午前中に行うことが一般的です。
残代金決済当日の流れ ②残代金の受領、固都税等の清算
買主様から残代金(売買金額ー手付金)を受取り領収書を発行します。
残代金の領収書は不動産会社が準備してくれますので、あなたが作成する必要はございません。
同時に、固定資産税・都市計画税や、マンションの場合は、管理費・修繕積立金の清算も行います。
引渡日の前日までは売主様負担、引渡日以降は買主様負担として清算します。清算金を受け取りましたら領収書を発行します。
この領収書や清算書も不動産会社が準備してくれますので、あなたが作成する必要はございません。
また、住宅ローンの残債が有る場合は、抵当権の抹消が必要となりますので、買主様からいただく残代金(その一部)を充当するなどして全額繰上償還をしていただきます。
住宅ローンの繰上償還の依頼や手続きもあなたの依頼があれば、不動産会社が手伝ってくれます。
残代金決済当日の流れ ③関係書類の引渡し
付帯設備の保証書や取扱説明書、マンションの管理規約や総会議事録、分譲時のパンフレット、など、買主様に引き継ぐ必要のある書類をまとめていただき引渡します。
場合によっては、かなり重たくなるので、物件(室内)の分かる場所に置いておき、決済前の立会時に、その旨を買主様に告げて引き渡すケースもあります。
残代金決済当日の流れ ④鍵の引渡し
買主様に、玄関のほか、勝手口や門扉など建物の全ての鍵を引渡します。
引渡しの確認として「不動産引渡確認書」に各鍵の本数や、引渡日を記載し、署名押印し双方で保管していただきます。
不動産引渡確認書も不動産会社が準備してくれますので、あなたが作成する必要はございません。
残代金決済当日の流れ ⑤諸費用のお支払い
不動産会社への仲介手数料や、司法書士への報酬など、諸費用をお支払いいただきます。
もちろん、その領収書は不動産会社や司法書士が準備しています。
まとめてみました!
残代金決済、物件引渡しの日の日程調整や必要書類のお知らせは不動産会社が行います。
ただし、残代金決済日は、所有権移転などの登記手続きまで完了しなければならないので、法務局が開いている平日の午前中に行うことが一般的です。
そのため、ご勤務先に事前にご相談いただき、お休み、あるいは半休を取っていただく必要があります。
また、買主様が住宅ローンをご利用する場合は、決済日を急に変更することができませんので、ご持参いただく書類やお金を忘れないようにしてください。
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