不動産の売買契約当日の流れを知って、少しでも緊張を和らげてください!
あなたの不動産を購入したい人が見つかれば、売買契約を締結します。
ただ、多くの人は、不動産売買の経験が無くて、契約当日の流れが、どのように進んでいくのか分からないと思います。
売買契約だけなら、1時間程度で終了するのですが、買主様への重要事項説明や、関係書類、その他手続き書類への署名捺印を含めると、約2時間半のお時間が必要になります。
今日は、売買契約当日の一般的な流れと注意点について、分かりやすく書きたいと思います。ぜひ最後まで読んでみてください。
約2時間半という時間に驚かれたお客様
先日、お客様(売主様)に「売買契約当日は約2時間半のお時間を頂きます」とお伝えしたところ、「えっ!そんなにかかるのですか?」と驚かれていました。
私としては、何も思わず普段通りにお伝えしてのですが、ご存知ない方にしてみたら、驚かれて当然だと思います。
それでは、売買契約当日の一般的な流れについて書きます。
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1.売主と買主の挨拶と本人確認
ほとんどの場合、売買契約は不動産会社で行います。
ご自宅の売却では、内覧時に、顔を合わせていますが、改めて契約日にも顔をわせて挨拶をします。これは常識ですね。
不動産業者には、売買契約締結前に、買主様に対して重要事項の説明を行う義務があります。そのため、買主だけに説明をする不動産会社が多いのですが、取引条件などの認識のズレによるトラブルを避けるためにも、売主様も一緒に受けることをお勧めします。
売主様に対して、買主様への重要事項の説明が終わった後に来店するよう指示された場合は、「買主と一緒に重要事項の説明を受けたい」ということを不動産会社に伝えることをお勧めします。
2.付帯設備、物件状況の確認と説明
ご自宅など、住宅を売却する場合、買主に対して付帯設備や物件状況の説明を行います。
基本的には不動産会社が説明をしますが、売主であるあなたの方が詳しいので、どういう設備を引渡し、物件の状況がどうなのかを、付帯設備表や物件状況確認書に詳しく記入し、予め不動産会社に伝えておいてください。
◆以前のブログ・・・・⇩
「不動産取引においての一番多いのは、付帯設備についてのトラブルです」もご覧ください。
3.売買契約書の読み合わせと確認、署名捺印
不動産業者が売主と買主の双方に対して、売買契約書の読み合わせを行い、約定事項などの説明を行います。
予め、メールやファックス、郵送で売買契約書の写しを送ってもらうと、当日は理解も深まり、スムーズに進みますので、必ず事前にもらえるよう依頼することをお勧めします。
契約書の説明が終わり内容が理解できたら、契約関係書類に署名捺印を行します。
4.手付金の授受を行います
売買契約書に記載されている手付金の授受を行います。
手付の額に決まりはないのですが、売却代金の5%~10%が相場と言われていますので、大きなお金になります。現金の場合は、その場で必ず金額の確認を行ってください。
「現金その場限り」と言われるように、後々トラブルにならないように、しっかりと時間をかけて確認をしてください。確認ができたら、手付金額の領収証に署名捺印して買主に渡します。
領収証は不動産会社が作成してくれますので、売主様が準備しなくても大丈夫です。
5.決済までの流れの確認と打合せ
手付金の授受が完了しましたら、不動産の決済日や引渡し日の確認や、決済までに売主様、買主様、それぞれが、契約上やらなければならないことの確認と打合せを行います。
ここをしっかりと打合せをしておかないと、後々にトラブルを招きかねません。特に買主様が住宅ローンを利用する場合、決済日は銀行営業日の平日になりますので、お仕事を持たれている人は、十分に打合せを行ってください。
売買契約当日の注意点と対処方法
売買契約当日は、大きなお金が動くことはもちろんですが、慣れてないということで、とても緊張するものです。
ただ、売買契約は、売主様と買主様との約束事を書面にして取り交わすものですので、とても重要で、これが全てと言ってもいいくらいのものです。
緊張や、その場の雰囲気からか、分からないことを分からないままに署名捺印する人も少なくありません。これは、絶対にNGです。
経験がないのですから、分からなくて当たり前です。分かるまで質問してください。説明されても理解できないのは、不動産会社の責任ですので、気にせず質問してください。
不動産の売買契約当日の流れを書きましたが、イメージはできましたでしょうか? おおまかでも事前に流れを知っていれば、緊張が和らいで、少し余裕が持てると思います。参考にしてください。
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