空き家バンクの仕組みとメリット・デメリットを知って是非ご利用ください!
大きな社会問題として取り上げられて久しい「空き家問題」ですが、
依然、増え続けています。
昔は田舎や郊外だけの話だと思われていましたが、
今では都市圏でも空き家件数は増加しています。
空き家が増加したら税収が減少し地方自治体には大きなダメージになります。
こうした現状を打破するために生まれたサービスが「空き家バンク」です。
「空き家バンク」は、利用されていない空き家の所有者が各自治体に情報を登録してもらい、自治体の専用ホームページで利用希望者に情報提供するシステムのことです。
もちろん「空き家バンク」にもメリットとデメリットがありますので、しっかり理解して利用していただきたいと思います。
そこで今日は「空き家バンク」について分かりやすく書いてみたいと思いますので、是非参考にしていただきたいと思います。
空き家バンクの仕組み
空き家バンクは、自治体が主体となって運営しているサービスで、空き家バンクに登録する人は、空き家を売りたい貸したい人と、買いたい借りたい人です。
まず、空き家を売りたい貸したい人が空き家バンクに登録をし物件情報を公開します。
そして、登録している買いたい借りたい人がその情報を見て、自分に合った物件を見つけたら購入や賃貸の申し込みをすると言う流れです。分かりやすく言えば、売主(貸主)と買主(借主)を結び付けるマッチングシステムです。
しかし、空き家問題を解決するためには、どの物件が空き家かという情報を収集しなければなりませが、外から見ただけではその物件が空き家かどうかが分かりません。そのため、自治体や不動産会社は登録が無いままでは対応のしようがないのです。
空き家バンクには、どの物件が空き家なのかを把握する目的もあるのです。
空き家バンクのメリット
空き家バンクのメリットは、特に買主、借主に有ります。
不動産会社にない3つのメリットを紹介していきます。
1.比較的安く空き家を利用できる
不動産仲介業者が紹介している空き家の場合、仲介手数料が必要ですが、営利目的ではない、空き家バンクを利用すれば、仲介手数料が不要で比較的格安で購入することが可能です。特に、地方の空き家の場合には、物件価格が相場よりも安く設定されている可能性もあります。
2.空き家利用は地域活性化に貢献
空き家が多い地域は人口が減少傾向の地域です。そのため、空き家バンクを利用して住む人が増えると地域活性化にも貢献することになります。また、空き家をビジネスに利用することで、地方から訪れる人や移住者も増え、さらなる地域活性化につながるかもしれません。
3.補助金制度の利用でさらに安く
空き家バンクは、自治体が運営しているサービスですので、さまざまな補助金制度が利用できます。建物の改修費用などの一部を補助してくれる制度などもあるので、うまく利用すれば初期費用を抑えることが可能です。
各地域によって、補助金制度の内容は異なりますので事前に確認をしてください。また、3親等内の親族には補助金制度は適用されない点などもありますので確認が必要です。
空き家バンクのデメリット
空き家バンクには、通常の物件売買と異なるデメリットも存在します。事前に必ずチェックしておきましょう。
1.所有者との直接交渉が必要
空き家バンクは非営利システムで、売主と買主、貸主と借主のマッチングをさせるだけですので、マッチングした相手方と直接交渉し契約内容を決めていく必要があります。
そのため、トラブルにならないように協定を結んだ地元の宅建業者に仲介に入ってもらう自治体もあります。
2.空き家バンクの物件情報は必要最小限
空き家バンクの物件情報は、不法侵入やいたずらのリスクを避けるため、写真も文章も必要最低限に留まっていることがほとんどです。そのため、物件の購入を決める前や入居前には、必ず現地で内部や周辺環境を確認する必要があります。
また、空家バンクは不動産会社のように物件を勧めるようなことはしてくれません。
空き家バンクと不動産会社の併用
空き家バンクは自治体が運営している非営利サービスですが、不動産会社と比べると一長一短があります。
自治体が紹介してくれる地元の不動産会社があるときは、トラブル回避のために利用することをお勧めします。
また、空家バンクを利用したら、一般の不動産会社の仲介売買が利用できない、と言う決まりはないので、両方を併用することも早期売却の方法になるでしょう。
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