不動産の査定価格が持つ本来の意味を知って査定を依頼してください!
家の売却を決断したら、対外的に最初に行うことは不動産会社への査定依頼です。
依頼する不動産会社の適正な査定価格が、
適正な売出し価格の設定と適正価格での売却が決まるので、
最初の査定は不動産売却の要であり一番重要な手続きなのです。
そこで今日は、
不動産の査定価格がもつ本来の意味について書いてみたいと思います。
そして、査定価格の本来の意味を知ってから不動産会社に査定を依頼してください!
査定価格は予想価格!売れる保証は付いていません
不動産の査定価格は「3ヶ月活動すれば売れるだろう」と言う予想価格です。
ですから「この査定価格で必ず売却できます」と言う保証は付いていません。
予想と言うことは外れることもありますが、ほとんどの場合、高い方向に外れます。
不動産会社は売主様から媒介契約(売却依頼)を受けることを優先するために高い価格を提示することが多いからです。
高い査定価格を提示すれば売主様も喜ぶし、媒介契約も受けられるので、一般的には高い方向で外れることになるのです。
高い査定価格を信じて売出し価格を設定すると、その不動産は売れません。
査定価格は売却を保証する価格でないことを認識して、査定価格算出の根拠を確認するために説明を受けるようにしてください。
査定価格は不動産会社によって差が出る!
査定価格は、不動産会社によって差が出ます!
同じ家でも不動産会社によって3,300万円だったり、3,500万円だったりするのです。
価格査定には公式があるのではなくて、担当者の経験や感性において近隣の取引事例と比較するので差が生じるのです。
また、得意エリアや人気エリアの不動産であれば高くなり、不得意なエリアや人気が無いエリアなら低くなるなどの原因もあります。
売主様にしてみれば、不動産会社によって査定価格の差額が大きいと、適正な判断がしにくいので、複数(3~4社)の不動産会社に査定を依頼することを勧めています。
複数の不動産会社に依頼することで適正な価格帯が見えてくるからです。
複数の不動産会社に依頼すると適正価格が見えてくる
少なくとも3社以上の不動産会社に査定を依頼すると適正な価格帯が見えてきます。
1.例えばA不動産会社だけに査定を依頼して3,300万円の価格提示を受けてもそれが高いのか安いのか分かりません。
2.次にB不動産会社に依頼して4,100万円の価格提示を受けると、A社が安くて、B社が高いという事実しか分かりません。
3.さらにC不動産会社に依頼して3,500万円の価格提示を受けると、ここでようやく適正な価格帯は3,300万円から3,500万円で、4,100万円は高過ぎると言う判断ができます。
このように、複数の不動産会社に依頼をすることで適正な査定価格が見えてくるのです。
それでもまだ納得のいく判断ができないようでしたら、不動産会社を増やして査定を依頼してください。
複数の不動産会社に査定を依頼する売主様は少なくありません。
「査定は何社にも依頼してもいいのですか?」という質問を受けますが、何社に依頼しても全く問題は有りません。あなたが納得いくまで、複数の不動産会社に依頼してください。
複数社から良い不動産会社を選ぶことができます!
複数の不動産会社に査定の依頼をすることで、良い不動産会社を選ぶことができるというメリットもあります。
不動産会社は査定価格だけで選ぶものではありません。
家を適正価格で売るためには、不動産会社の担当者の経験や知識、専門性からのアドバイスが不可欠です。
複数の不動産会社から査定価格算出の根拠の説明を受けると、知識や経験の違いがよく分かりますので、一番納得ができて、あなたとの相性のいい不動産会社を選んでください。
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