古家付土地を売却するときに「建物を解体すべきか否か」を判断する目安
古家が建っている土地を売却するときに、
「古家を解体して更地にして」売るべきか「古家付のままで」売べきか、判断に悩む人が多いと思います。
古家は必ずしも解体しないと売れないわけではないので、解体すべきかどうかは不動産会社に査定を依頼してから判断するようにしてください。
ただし、3社から4社くらいの不動産会社の査定を依頼し、1社だけのアドバイスで判断しないでください。なぜなら、不動産会社にとっては更地にした方が売りやすいので、安易に取壊しを勧める会社が多いからです。
客観的に判断するためには、複数の不動産会社の意見を聞くようにしてください。
そこで今日は、古家付土地を売却するときに「建物を解体すべきか否か」を判断する目安について書いてみたいと思います。
古家を解体する場合と解体しない場合の売却価格
古家には、「価値も無し、利用価値も無し」のケースと「価値は無し、利用価値は有り」のケースがあります。
「価値も無し、利用価値も無し」のケースでは、古家を解体して売却することになりますが、古家を残したまま売却すると、買主様が解体することになり、その費用分の価格調整が必要になります。
◆売却価格=更地価格ー解体費用
したがって、「価値も無し、利用価値も無し」のケースでは、売主様が古家を解体して更地の状態で売ることで、最も適正な価格で売ることができるでしょう。
◆売却価格=更地価格
一方で、「価値は無し、利用価値は有り」のケースでは、古家付きのまま売却しても買主様は建物をリフォームするなどして利用するので、買主側で建物を解体することがないので、古家付のままで売却しても更地価格で売ることができるのです。
◆売却価格=更地価格
「価値は無し、利用価値は有り」のケースでは、古家を解体せずに売却しても更地価格で売ることができるので、必ず事前に不動産会社の査定価格の確認と解体するべきか否かの相談をするようにしてください。
解体しなくて良い古家、古民家としての価値
「解体しなくて良い古家」も有ります。
古家でも、古民家や田舎暮らしとして利用価値がある場合は解体する必要がありません。
古民家と言うと、築100年以上の建物を想像する人が多いかもしれませんが、必ずしも築年数が相当古い建物だけが古民家と言うわけではないのです。
古民家の専門に取り扱うサイトでは、築30年くらいの家でも古民家として売りに出ています。
最近は古民家や田舎暮らしブームでは、風情や風合いのある建物や、建物だけでなく、庭が広かったり、周辺にのどかな風景があると古民家として解体しなくても売却できています。
古民家としての価値が見いだせるかどうかは、不動産会社に査定を依頼するときに、プロとしての意見を聞いて判断するようにしてください。
不動産会社の買取り制度を選択する場合
古家て売却しにくい物件の場合は、不動産会社の買取り制度を利用すると言う選択もあります。その場合、売主側で建物を解体する必要はありません。
不動産会社の買取りとは、転売を目的とした不動産会社に直接売却する方法です。
不動産会社は下取り価格で買取るので、売買価格は非常に安くなりますが、売主様からみれば「解体しないでも売れる」「すぐに売れる」などのメリットがあります。
不動産会社の買取り価格は、相場よりも2割~3割程度安くなります。
解体前提の買取り価格の相場は【更地価格×80%(70%)】-解体費用になります。
解体費用を負担したくない人、周りに知られず早く売りたい人は、不動産会社の買取り制度の検討も選択肢の一つにしてみてください。
関連した記事を読む
- 2024/10/09
- 2024/02/19
- 2023/03/27
- 2022/08/25