住宅ローンは、いくらまで借りることができるのですか?借入限度額の計算方法
お客様から
住宅ローンの借入限度額について質問がありました。
「私の年収では、いくらまで住宅ローンを借りることができますか?」
以前は、年収の5倍から7倍くらいが限度額と言われたこともありましたが、最近では、あまり聞かなくなりました。
そこで今日は、「住宅ローンは、いくらまで借りることができるのですか?」に対する答えと、借入限度額の計算方法にいて書いてみたいと思います。
筆、新築一戸建て購入応援「仲介手数料・無料・0円・ゼロ・サービス」の加古川の不動産会社、未来家不動産株式会社 代表取締役 清水浩治
年収よりも、資金計画を重視!
最近では、金融機関は、その人の年収額よりも、ちゃんと返済できる人なのかを見極めて融資するようになっています。
高額年収でも、預貯金がほとんど無くて、物件価格と購入に必要な諸費用も併せて貸して欲しいという人よりも
平均的年収でも、自己資金が物件価格の1割から2割程度有り、諸費用も準備できる人の方が、融資審査は通り易くなります。
年収に対する返済額の割合「返済比率」について
住宅ローンの審査基準は銀行によって違いますが、ある銀行では、
年収300万円未満の方なら、年収の30%以内の返済額、
年収300万円以上400万円未満なら。年収の35%以内の返済額、
年収400万円以上の方なら、年収の40%以内の返済額、
として審査をしています。
例えば、
年収350万円の給与取得者の場合、返済比率は35%なので
350万円×35%=1,250,000円が年間返済額の上限になります。
月に直すと102,083円です。
ただし、変動金利で借入れを予定している場合は、
審査をする金利は、融資される金利(融資実行金利)ではなくて
金融機関の審査用金利で審査されるのです注意してください。
固定金利で借入れ予定の方は、その金利(融資実行金利)で審査してくれます。
変動金利で借りる場合の金融機関の審査用金利
ある金融機関では審査金利を「4%」 で審査をしています。
この4%で、100万円を借入期間35年で借入した場合
月々の返済額は、4,427円になります。
例えば、350万円の給与取得者の場合、
返済比率が35%ですので、350万円×35%で
年間返済限度額は1,225,000円(A)になり、
1,225,000円÷12ヵ月÷4,427円=23.0
23.0×100万円=約2,300万円までの借入なら可能ということになります。
ちなみに、2,300万円を4%の金利で35年返済で借りた場合
月々の支払いは101,838円で年間支払は1,222,056円(B)になります。
この(B)と上記の(A)の額を比較すると、年間返済額限度額の(A)を(B)は超えていないことがお分りいただけると思います。
他に借入が無いことが条件
上記の計算式で算出される借入限度額は、他に借入れが無い場合を想定していますので、
車のローンやキャッシング等があれば、借入額が減額、あるいは、借入自体が否認されることもあります。
ただし、他の借入等を全額返済した場合、あるいは、金銭消費貸借契約までに全額返済する場合などでは、上記の約2,300万円になる可能性もあります。
職業、勤務先、勤続年数によっても違いがでます
また、住宅ローンを申し込みをする人の職業、勤務先、勤続年数によっても違いが出ます。
また、金利優遇の幅にも違いが出ます。
例えば、
公務員の人なら変動金利で、 ▲1.975%の優遇 があり、
店頭金利 「2.475%」 が「0.5%」になる金融機関も有ります。
ネット銀行では、「0.4%台」になることも・・・・!
また、銀行によって、団体生命保険の内容、優遇金利幅、事務手数料にも違いが有りますので、自分にあった金融機関を調べましょう。
自営業の方は、給与所得者と比較して返済比率や優遇金利に違いがありますので、上記の内容は変わってきます。
関連した記事を読む
- 2024/10/09
- 2024/02/19
- 2023/03/27
- 2022/08/25