納戸とサービスルームと書斎とDENの違い!不動産の広告規約に違反しているのはどれ?
不動産のポータルサイトや新聞折込チラシなどで物件の間取り図面を見たことがある人なら、納戸やサービスルーム、書斎やDENという文字を見たことはありませんか?
結構広い部屋のようなのに「納戸」って書いていたり、サービスルームのサービスって何をサービスしてくれるの?、書斎とDENの違いは?、DENって何て読むの?、など疑問を持たれたことはありませんか?
それぞれの用語の定義や不動産の表示に関する公正競争規約に違反していないかを知ると、間取りの見方も変わってくると思います。
そこで今日は、「納戸とサービスルームと書斎とDENの違い!不動産の広告規約に違反しているのはどれ?」について書いてみたいと思います。
筆、新築一戸建て購入応援「仲介手数料・無料・0円・ゼロ・サービス」の加古川の不動産売買専門会社、未来家(みらいえ)不動産株式会社、代表、清水 浩治
建築基準法での「居室(部屋)」の定義
まず、建築基準法での「居室(部屋)」の定義について書きます。
建築基準法 第二十八条に定められている内容は、
◆採光のための開口部(窓など)が、
その部屋の床面積の7分の1以上の面積で設けられていること
◆換気のための開口部(窓など)が、
その部屋の床面積の20分の1以上の面積で設けられていること
つまり「居室」として表示するためには一定以上の広さの開口部(窓など)を設ける必要がある、と言うことです。
言い変えると、部屋の広さではなくて、窓などの開口部と部屋の床面積との割合が「居室」になるかどうかの条件になるのです。
例えば、1帖分のサイズの窓が1箇所しかない10帖の部屋は居室として認められないということになります。
また、基準を満たす大きな窓が設けられていても、隣の建物の影になっていたり、窓の外が廊下になっていたりすると、採光や換気の役割を果たさないので居室とは認められないこともあります。
納戸、サービスルーム、DENは「居室」ではない
つまり、建築基準法において、納戸やサービスルーム、書斎やDENは「居室」の基準を満たしていない個室と言うことです。
言い変えると、居室としての表記ができないので、納戸やサービスルーム、書斎やDENと言った表記にしているのです。
何かしらの理由で居室にならなくても、
納戸やサービスルームの中には、窓がついている部屋や、広いスペースが設けられている部屋などがありから、居住スペースとして活用しようと検討している人もいるかもしれませんね。
だた、建築基準法で居室と認められていない納戸やサービスルームには、コンセントがなかったり、エアコンが設置できない可能性がありますので、必ず現地を確認してください。
サービスルームとは?
「サービスルーム」は、物件の間取り図面では、納戸や書斎、DENなどと比較すると一番多く使用されているように思います。
ちなみに、サービスルームの「サービス」は「何かの作業や仕事をする」「勤務、勤労、業務」という意味があり、欧米の住宅では「サービスルーム」を家事室として使っていることが多いそうです。
最近では和風よりも洋風の家が一般化されてきたことで「納戸」と表示されていた個室を「サービスルーム」と表記することが増えています。
不動産の表示に関する公正競争規約に違反
ただし、
建築基準法では「居室」と認められていない個室を「サービスルーム」のように「居室」をイメージさせる表記は、不動産の表示に関する公正競争規約に違反していることになります。
その他、書斎やテレワークルーム、フリールームやホビールームなども違反になります。
同様に、書斎(納戸)、サービスルーム(納戸)、テレワークルーム(納戸)のように(納戸)と表記したとしても不当表示になり違反です。
つまり「納戸」と表記しなければならないのです。
また、「納戸」と表記していても「テレワークルームとして使えます」などと追記した場合も同様に不当表示になり違反です。
厳し過ぎるようなルールですが、不動産はその名のとおり「動かせない」ので、販売には広告が大きな役割を持っています。
ですから、誇大広告や不当表示で消費者を誤認させ、お客様の利益を害さないように厳しいルールが定められているのです。
居室として使用できないのに「〇〇ルーム」と表記することは誤認につながります。
このような表示規約違反に対しては、景品表示法によって措置命令が出され、命令に従わないときは懲役や罰金などの罰則を受けることになるのです。
書斎とは?
一般的に「書斎」は、読書や書き物を行うための部屋を指しますが、不動産の間取においては必ずしもそういった用途には限られません。
「DEN」と同様に、居室として用いるには狭いので、趣味の小部屋として使用する個室といったニュアンスで表記されます。
「書斎」もまた、も建築基準法による「居室」の条件を満たしていないので、「納戸」や「サービスルーム」「DEN」などとの区別に明確な基準はありません。
どう表記するかの判断は、不動産会社や物件担当者によって異なります。
DEN(デン)とは?
英語で「DEN」は「野獣の巣、穴、ねぐら、ほら穴」という意味です。
また「密室、むさくるしい部屋、私室」といった意味もあります。
その意味の通り、一般的には狭めの部屋や物置として使われそうな箇所が「DEN」と表記されています。
また、居室よりも狭く、ベッドを置いて寝起きするような部屋ではなく趣味を楽しむ小部屋というニュアンスで表記されることもあります。
「DEN」もまた建築基準法による「居室」の条件を満たしていないので、「納戸」や「サービスルーム」「書斎」などとの区別に明確な基準はありません。
どう表記するかの判断は、不動産会社や物件担当者によって異なります。
最後に一言!
納戸やサービスルームは
採光が少ないのでリビングなどの居室と比較すると少し薄暗いです。
その分、日光の影響を受けにくいので、物置として使用するだけでなく、日焼けが心配な衣類や書類、直射日光を避けたい食品などを置くスペースとして有効活用ができます。
また、照明器具を付けることによって、
書斎やオーディオルーム、パソコン室など、趣味を楽しむプライベート空間として活用することもできますので、自分のライフスタイルに合わせて活用してください。
ただし、窓がなかったり小さかったりするので湿気やカビ対策は忘れないでください。
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