初めて家(マイホーム)の売却を経験する売主様へ!売却活動のおおまかな全体像です
初めて家(マイホーム)の売却を決断した売主様からは
「何から始めたらいいのですか?」と相談されることが多いです。
家の売却は一生に一度有るかどうかの経験ですし、それに加えて大きなお金が動く取引になりますので、不安になるのは当り前のことだと思います。
そこで今日は、初めて家の売却を経験する売主様のために、売却活動のおおまかな全体像について書いてみたいと思います。
これは、未来家不動産へ売却の相談をいただく売主様にもお話している内容です。
参考にしてください。
家(マイホーム)の売却のおおまかな流れ
お家(マイホーム)を売却する前に、まずは売却のおおまかな流れ(全体像)を知って、ひとつずつ実践してください。
◆ステップ1:情報収集をする
あなたの家の近隣相場と査定を依頼する不動産会社を調べましょう
◆ステップ2:不動産会社に査定を依頼する
あなたのお家がある地域の不動産会社3〜4社に査定を依頼しましょう
◆ステップ3:媒介契約を締結する
不動産会社と媒介契約を結び、正式に売却活動がスタート
◆ステップ4:購入希望者を探す
実際に探すのは不動産会社ですが、ポイントをおさえておきましょう
◆ステップ5:売買契約を締結する
購入希望者が見つかれば、価格や条件交渉の上、売買契約を締結
◆ステップ6:物件引渡しの準備
売買契約を結ぶと、お家を買主に引き渡す準備をします
◆ステップ7:残代金の受け取りと物件の引渡し
準備が終われば家(マイホーム)を買主に引き渡します
以上が、家の売却のおおまかな流れ(全体像)ですが、売却を全て完了するまでには、準備期間も含めて、早くても3ヵ月から6ヵ月が必要になります。不動産によっては1年以上かかることもあります。
ですから、売却を検討するなら全体像を把握し、売りたい時期から逆算して動き出すことをお勧めします。
◆ステップ1:情報収集をする
まず、お家の価格がいくらぐらいなのか、そして査定依頼する不動産会社をどこにすべきかなどの「情報収集」活動です。
不動産会社に直接行ったり電話して、いろいろと質問する方法もありますが、勇気をもって、初めて訪問した不動産会社が、あまり行儀のよくない不動産屋さんだったら押売り営業につかまってしまうかもしれません。
そのような経験をされた売主様がいらっしゃることも事実です。
そうならないように、インターネットで、あなたの家の近隣の不動産がいくらぐらいで売却活動をしているのか、また、いくらぐらいで売れているのか(相場)を調べたり、
不動産会社のホームページで、その会社の得意分野や特色を調べ、査定を依頼する3社から4社の不動産会社を探すことをお勧めします。
※こちらも併せてお読みください。
◆家を売りに出すまでの準備 Part1:売却理由や売却希望条件を整理する
◆家を売りに出すまでの準備 Part2:近隣相場や売却のタイミングを知る
◆ステップ2:不動産会社に査定を依頼する
不動産会社の査定には、「机上査定」と「訪問査定」の2種類があります。
「机上査定」は、査定する物件を見ずに成約事例を参考に査定する方法で、まだ売るか決まっていないが、およその価格が知りたい人にお勧めです。
「訪問査定」は、査定する物件の外も中も実際に確認し、役所や法務局で調査をして査定をする方法です。すでに売ることを決断されている人は、訪問査定を選択してください。
そして、訪問査定を依頼する不動産会社選びが、売却の成功につながるのです。
◆ステップ1で調べた不動産会社に訪問査定を依頼してください。
査定価格や不動産の取引への考え方や取組姿勢を比較、検討するためにも、大手や看板にとらわれ過ぎず、地域の不動産会社を含め、3社から4社の不動産会社に依頼することをお勧めします。
※こちらも併せてお読みください。
◆不動産会社に査定を依頼する前にやるべきこと!それは近隣相場を知ることです!
◆「不動産の机上査定と訪問査定の違い メリットとデメリット!」
◆ステップ3:媒介契約を締結する
売却を依頼したい不動産会社が決まったら、不動産会社と正式な売却依頼の契約を締結します。これが「媒介契約」です。
媒介契約には、専属専任媒介・専任媒介・一般媒介の3種類があり、あらかじめ契約書内には、売却活動期間、売却開始価格、仲介手数料の額、仲介手数料の支払時期など決めます。
そして、あなたの家や条件にあった媒介契約を選んで締結してください。
※「私はどの媒介契約を選べばいいのですか?」と不安な人は、
「三種類の媒介契約のメリットとデメリット あなたに最適なのはどの契約でしょう?」をお読みください。
◆ステップ4:購入希望者を探す
購入希望者を探すと言っても、実際に探すのは不動産会社ですので、売却活動を開始する前に、どのような方法で集客するのかを確認してください。
なぜなら、不動産会社によって集客する方法が異なるからです。
売却活動を始めると、購入希望者から「実際に家の中を見たい」と言う「内覧」の予約が入りますので、それに対応していただきます。
内覧には必ず不動産会社の担当者が同席し、家の中を案内してくれますので、そのときには、事前に家の掃除や整理整頓を行い、購入希望者に丁寧に接することで、家はもちろん、あなたにも好印象をもってもらえるようにすることが大切なのです。
※こちらも併せてお読みください!
◆家の売却を成功させるために売主様にして欲しい、ちょっとした3つのコツ!
◆ステップ5:売買契約を締結する
購入希望者(内覧者)が、あなたの家を気に入って購入を決断されたら、価格や条件面の交渉を行い、商談がまとまれば売買契約を締結します。
実際に交渉を行い、契約日時の設定や売買契約書を作成するのは不動産会社です。
売買契約締結後は、残代金決済、所有権移転の時期に向けて、売主であるあなたは、家を引渡す準備を、買主は物件を引受ける準備を行います。
ですから、売買契約と同時に家を引渡すわけでも、売買契約のときに売買代金全額を受取るわけでもないのです。
売買契約のときに受け取る金銭は、最終的に売買代金の一部になる「手付金」です。
手付金の額は契約案件ごとに異なりますが、だいたい売買代金の5%から10%の場合が多いですね。
※こちらも併せてお読みください。
◆不動産の売買契約当日の流れを知って、少しでも緊張を和らげてください!
◆ステップ6:物件引渡しの準備
買主様に家を引き渡す準備をします。
すでに空き家の場合は、引越しする必要はありませんが、住みながら売却する場合は、物件の引渡しの日(残代金決済日)の前日までに引越しや公共料金の清算を済ませ、買主に物件を引き渡す準備をします。
また、住宅ローンが残っている場合は、全額完済や抵当権の抹消手続きのため金融機関に連絡をし、司法書士の指示に従って書類を集めます。
司法書士は不動産会社が紹介してくれます。
※こちらも併せてお読みください。
◆家を売るときは、いつまでに引越しをしなければならないのですか?
◆ステップ7:残代金の受け取りと物件の引渡し
売買代金から、売買契約のときに受け取った手付金を引いた残代金を受け取ります。
残代金決済日は、不動産会社の担当者が、売主様と買主様の日程を調整して設定してくれます。
買主から残代金を受け取ると同時に、あなたの家の所有権は買主に移りますので(所有権移転)、家と家の鍵を引渡します。
以上で不動産の売却は完了です。
※こちらも併せてお読みください。
まとめてみました!
おおまかな不動産売却の流れについて書いてきましたが、全体像は理解できましたでしょうか。
家の売却を全て完了するまでには、準備期間も含めて、早くても4ヵ月から5ヵ月くらいは必要になるので、売買代金全額を受け取るまでにかなり時間がかかります。
家を売ることを検討中でしたら、おおまかな全体像を把握し、売買代金全額を受領したい時期から逆算して売却活動を始める必要がありますが、その中でも、売却を成功させるために一番大事なのが「◆ステップ1:情報収集をする」です。
あなたの家を適正価格で売却するためには情報収集は欠かせません。
家を売り出す前に、しっかりと不動産売却について理解した上で売却活動に入らなければ、当初の計画が狂ってしまい、時間だけが過ぎることになってしまいます。
そのような後悔をしないためにも、近隣相場や近隣の売出し価格、親身になってくれる不動産会社を探すための情報収集を疎かにしないでください。
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